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国内市況ニュース

日経平均は283円安と大幅に4日続落、米株下落で売り先行も下げ渋る=22日前場

2023-09-22 11:50:00.0

 22日前場の日経平均株価は前日比283円57銭安の3万2287円46銭と大幅に4日続落。朝方は、売りが先行した。21日の米国株式市場では、金融引き締めの長期化懸念が根強く長期金利の上昇とともに主要株価指数がそろって下落。この流れを受け、日経平均は前場早々に3万2154円53銭(前日比416円50銭安)まで下押しした。一巡後は下げ渋り、一時3万2359円01銭(同212円02銭安)まで持ち直した。ただ、戻りは限定され、その後は前引けにかけて上値が重くなった。日銀の金融政策決定会合の結果発表を控え、押し目買いは制約された。なかで、値がさ主力株中心に軟調だった。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の28円強を筆頭にファストリテ<9983>が23円強、ソフバンG<9984>が19円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、電気・ガス、鉄鋼、非鉄金属など30業種が値下がりし、空運、精密、鉱業の3業種が値上がりした。東証プライム銘柄の64.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は7億4190万株、売買代金は1兆7922億円。騰落銘柄数は値上がり580銘柄、値下がり1190銘柄、変わらず65銘柄。

 市場からは「売り一巡後の戻りは限定的だ。日銀の金融政策決定会合を控え、結果を確認するまでは動けない。ただ、無難に通過するとみられ、後場は売りを先行させた短期筋の買い戻しに期待したい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>、飯野海<9119>などの海運株が下落。東電力HD<9501>、関西電力<9503>、東北電力<9506>などの電気・ガス株も安い。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株や、住友電工<5802>、三井金<5706>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も売られた。大林組<1802>、積水ハウス<1928>、住友林<1911>などの建設株や、丸紅<8002>、三菱商<8058>、三井物産<8031>などの卸売株も軟調。日産自<7201>、トヨタ<7203>、三菱自<7211>、スズキ<7269>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、ANA<9202>、JAL<9201>などの空運株が堅調。ニコン<7731>、HOYA<7741>などの精密株も高い。鉱業株では、INPEX<1605>がしっかり。

 個別では、DDグループ<3073>、三協立山<5932>、アーレスティ<5852>などが値下がり率上位。半面、SANKYO<6417>がストップ高カイ気配となり、日テレHD<9404>は一時ストップ高。ネクシィーズ<4346>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社