投資信託への資金流出入速報(月一回更新)
純資金流入額は1兆3,176億円、株式型けん引役に3カ月連続で1兆円超の流入超過−2024年3月推計資金流出入
2024-04-10
ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年3月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1兆3,176億円の純資金流入となり、10カ月連続の流入超過となった。純資金流入額は3カ月連続で1兆円を超え、過去10年間(120カ月、2014年4月〜2024年3月)では前月の1兆4,044億円に次ぐ第2位となった。国際株式型の純資金流入額が3カ月連続で1兆円超、国内株式型も3カ月連続で1,000億円超と株式型がけん引する状況が続いている。
ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」が1兆338億円の純資金流入となり、45カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が5,150億円の純資金流入となり、6カ月連続で全カテゴリーにおける流入超過額トップ、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が3,505億円の純資金流入で第2位、「国際株式・インド(為替ヘッジなし)」が1,595億円の純資金流入で第3位となった。
個別ファンドでは、純資金流入額上位25ファンドのうち19ファンド(前月は22ファンド)を国際株式型が占めた。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,927億円の純資金流入となり5カ月連続で全ファンド中の流入超過額トップ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が1,554億円の純資金流入となり9カ月連続で同第2位となった。
このほかには、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の『Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型』」と『Bコース(為替ヘッジなし)』、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)、「半導体関連 世界株式戦略ファンド」(愛称:半導体革命)、「野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」、「楽天・S&P500インデックス・ファンド」(愛称:楽天・S&P500)が前月に続いて純資金流入額トップ10内となった。
また、18日に新規設定された「インド小型厳選株式ファンド」が334億円の純資金流入となり、個別全ファンド中第5位となった。
図表1:大分類別の純資金流出入額
※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2024年3月はウエルスアドバイザー推計値
「国内株式型」は1,181億円の流入超過、配当株関連ファンドへの資金流入継続
「国内株式型」が1,181億円の純資金流入となり、大分類別で4カ月連続の第2位となった。 国内株式型をカテゴリー別に見ると、「国内大型バリュー」が475億円の純資金流入となり全カテゴリー中第6位、「国内大型グロース」が374億円の純資金流入で同第8位、「国内大型ブレンド」が270億円の純資金流入で同第9位、「国内中型バリュー」が220億円の純資金流入で同第10位となった。
個別ファンドで見ると、15日に新規設定された「日本好配当リバランスオープンII」が約237億円の純資金流入となり、個別全ファンド中第10位となった。「日経平均高配当利回り株ファンド」が113億円の純資金流入、「日本好配当株投信」が80億円の純資金流入、「SBI 日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」(愛称:SBI日本シリーズ − 日本高配当株式(分配))が71億円の純資金流入となるなど、配当株関連ファンドへの資金流入が続いた。また、19日に新規設定された「ひふみマイクロスコープpro」が92億円の純資金流入となった。
図表2:2024年3月の純資金流入額上位10ファンド
ファンド名 | 純資金流入額(億円) |
---|---|
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 1,927 |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | 1,554 |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型 | 763 |
インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) | 503 |
インド小型厳選株式ファンド | 334 |
半導体関連 世界株式戦略ファンド | 323 |
野村 世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資) | 312 |
アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Bコース(為替ヘッジなし) | 297 |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 262 |
日本好配当リバランスオープンII | 237 |
※ウエルスアドバイザー推計値
※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください