投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

純資金流入額は9,019億円と5カ月ぶりの1兆円割れ、国内株式型が流出超過-2025年5月推計資金流出入

2025-06-05

 ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2025年5月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は9,019億円の純資金流入となった。24カ月連続の流入超過となったが、前月比では28.8%減となり、2024年12月以来5カ月ぶりに1兆円を割り込んだ。国内株式型が前月の純資金流入から純資金流出に転じた。

 ウエルスアドバイザーの大分類別では、「国際株式型」の純資金流入額が9,245億円となり、59カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。前月比では5.9%減少した。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が4,350億円の純資金流入(前月比20.4%減)となり全カテゴリーにおける純資金流入額トップ。日本を除く先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・除く日本(為替ヘッジなし)」が2,624億円の純資金流入(同74.5%増)で第2位、日本を含む先進国の株式に投資する「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,107億円の純資金流入(同32.1%減)で第3位となった。

 個別ファンドでは、全ファンドにおける純資金流入額上位25ファンドのうち21ファンド(前月は18ファンド)が国際株式型となった。トップ3は前月と変わらず、「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,620億円の純資金流入(前月比14.3%減)で全個別ファンドにおける純資金流入額トップ、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」が1,420億円の純資金流入(同17.7%減)で第2位、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)が1,029億円の純資金流入(同7.8%増)で第3位となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2025年5月はウエルスアドバイザー推計値

バランス型の純資金流入額は前月比3.1倍、国内株式型は1,700億円超の流出超過

 大分類別で「バランス型」が1,179億円の純資金流入(前月比約3.1倍)となり、国際株式型に続く第2位となった。カテゴリー別では、「バランス」が674億円の純資金流入(前月比99.3%増)で第4位、「安定成長」が249億円の純資金流入(同10.5倍)で第6位、「成長」が145億円の純資金流入(同99.1%増)で第9位となった。個別では、「のむラップ・ファンド(普通型)」が107億円の純資金流入(同37.4%増)となり、個別全ファンド中で第20位となった。

 「商品指数連動型」が499億円の純資金流入(前月比7.1%増)となり、大分類別で第3位となった。金関連ファンドへの資金流入が、前月ほどではないものの継続し、「ピクテ・ゴールド(為替ヘッジなし)」が237億円の純資金流入(同13.0%減)で個別全ファンド中第5位、「三菱UFJ 純金ファンド」(愛称:ファインゴールド)が94億円の純資金流入(同34.3%減)で第24位となった。

 「国内株式型」は1,725億円の純資金流出(前月は2,553億円の純資金流入)となった。日経225連動型ファンドからの純資金流出が1,140億円(前月は1,300億円超の純資金流入)となった。5月の国内市場で日経平均株価が前月比5.33%上昇する中で、日経225連動型ファンドでは利益を確定する売りが優勢となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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