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投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

純資金流入額は1兆3,417億円、8カ月連続の1兆円超えも前月比3割減−2024年8月推計資金流出入

2024-09-04

 ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年8月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1兆3,417億円の純資金流入となった。15カ月連続の流入超過となり、純資金流入額は8カ月連続で1兆円を超えたが、過去最高となった前月からは30.5%減少した。米国を始め世界の株式市場の値動きが大きくなる中で、国際株式型ファンドの純資金流入額の減少が目立った。

 ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」は8,526億円の純資金流入となった。50カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなったが、純資金流入額は前月比44.6%減となり、4カ月ぶりに1兆円を割れた。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が4,365億円の純資金流入となり、11カ月連続で全カテゴリーにおける純資金流入額トップとなったが、前月比では45.9%減となった。「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が3,296億円の純資金流入で前月に続いて第2位となったが、前月比では29.8%減となった。

 個別ファンドでは、純資金流入額上位25ファンドのうち16ファンド(前月は19ファンド)を国際株式型が占めた。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,520億円の純資金流入となり10カ月連続でトップとなったほか、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の「Bコース(為替ヘッジなし)」と「Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型」、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)が前月に続いて個別全ファンド中のトップ10内となったが、純資金流入額はいずれも前月比で減少した。

 20日設定の「TTI・グローバル中小型厳選株式ファンド」が137億円の純資金流入となり、個別全ファンド中で第13位となった。同ファンドは、世界(日本、新興国含む)の取引所に上場している中小型株式の中から、長期的なトレンド(現時点は『技術革新』、『環境問題』など4つ)の恩恵を受けて成長が見込まれる企業の株式に投資する。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
※2024年8月はウエルスアドバイザー推計値

国内株式型の純資金流入額は前月比48.2%増、REIT型は純資金流出続く

 「国内株式型」が2,893億円の純資金流入となった。9カ月連続の純資金流入となり、前月比では48.2%増となった。カテゴリー別では、「国内大型グロース」が1,438億円の純資金流入(前月比94.2%増)で全カテゴリー中第3位となった。同カテゴリー内でも日経225連動型ファンドの純資金流入額は1,218億円と前月の633億円から増加した。日経平均株価は5日に過去最大の下げを記録した。逆張りスタンスの投資家の資金流入が加速したもようだ。

 REIT型は純資金流出が続いた。「国内REIT型」は249億円の純資金流出(前月は189億円の純資金流出)、「国際REIT型」は123億円の純資金流出(同453億円の純資金流出)となった。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください


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