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日経平均は693円高と3連騰し高値引け、全面高商状に33年ぶり3万2000円回復=5日後場

2023-06-05 15:16:00.0

 5日後場の日経平均株価は前週末比693円21銭高の3万2217円43銭と大幅に3営業日続伸し、高値で引けた。終値での3万2000円回復は90年7月20日以来、約33年ぶり。買い優勢に全面高商状となった。米国債の債務不履行(デフォルト)回避や米5月雇用統計結果を背景に前週末の米国株式が大幅に上昇。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は大引けにかけて上げ幅拡大の流れとなった。海外投資家の継続買いが観測されるとともに、今週末9日に算出される株価指数先物・オプション6月限のSQ(特別清算指数)に絡んだ思惑的な買いも指摘された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の129円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が40円強、ファナック<6954>が37円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、機械、海運、繊維製品、鉱業など32業種が値上がりし、電気・ガスの1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の88.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は14億7600万株、売買代金は3兆8712億円。騰落銘柄数は値上がり1625銘柄、値下がり164銘柄、変わらず45銘柄。

 市場からは「海外投資家の買いはもとより、カラ売りの買い戻しや、コール・オプション(買う権利)売り手による225先物のヘッジ買いなど好需給が相場を後押ししている。先高観は強いとはいえ、やはり高値警戒感は消えていない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ダイキン<6367>、コマツ<6301>、日立建機<6305>などの機械株が上昇。商船三井<9104>、郵船<9101>、川崎汽<9107>などの海運株も高い。東レ<3402>、ユニチカ<3103>、ゴールドウイン<8111>などの繊維製品株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株も値を上げた。TDK<6762>、パナソニック<6752>、安川電機<6506>、日立<6501>などの電機株や、日産自<7201>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>、三菱自<7211>などの輸送用機器株も買われた。

 半面、東電力HD<9501>、北陸電力<9505>、四国電力<9507>などの電気・ガス株が軟調。

 個別では、ユーザーL<3984>、ブラス<2424>、ブレインパッド<3655>などが値上がり率上位。半面、アインHD<9627>、ピックルスH<2935>、リニカル<2183>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社