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日経平均は７６円安と反落、半導体関連が軟調―ＴＯＰＩＸは続伸＝６日前場

2023-10-06 11:57:00.0

　６日前場の日経平均株価は前日比７６円５６銭安の３万９９８円８０銭と反落。朝方は、５日の米国株安を受け、売りが先行した。いったん上げに転じた後、再度軟化し、前場の早い段階で３万９２８円１６銭（前日比１４７円２０銭安）まで下落した。売り一巡後は先物買いを交えて持ち直し、３万１１６０円４５銭（同８５円０９銭高）まで値を上げる場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は弱基調となり、前引けにかけて３万１０００円近辺で推移した。日本時間今晩に発表される米９月雇用統計を前に積極的な売買は手控えられた。なかで、半導体関連株中心に軟調となり、指数の重しとなった。

　日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の５２円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が３０円弱、ファストリテ<9983>が２６円弱と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、証券商品先物、パルプ・紙、海運、電気・ガスなど２５業種が値上がりし、鉱業、電機、機械など８業種が値下がりした。東証プライム銘柄の７２．９％が上昇し、ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）の続伸（前日比４．４７ポイント高の２２６８．２３ポイント）につながった。

　東証プライムの出来高は７億７万株、売買代金は１兆５９７４億円。騰落銘柄数は値上がり１３４０銘柄、値下がり４３８銘柄、変わらず５９銘柄。

　市場からは「米雇用統計待ちで一方的にポジションを傾けづらい。結果にもよるが、日米ともに株価調整が進んだだけにイベント通過で、来週は落ち着きを取り戻してくるとみている」（中堅証券）との声が聞かれた。

　業種別では、ＩＮＰＥＸ<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。レーザーテク<6920>、スクリン<7735>、太陽誘電<6976>、村田製<6981>などの電機株や、ダイキン<6367>、日立建機<6305>、三井ＥＳ<7003>などの機械株も安い。ＥＮＥＯＳ<5020>、出光興産<5019>などの石油石炭製品株もさえず、三菱ＵＦＪ<8306>、三井住友<8316>、楽天銀行<5838>などの銀行株も売られた。ＨＯＹＡ<7741>、東精密<7729>などの精密株も値を下げた。

　半面、野村<8604>、大和証Ｇ<8601>、マネックスＧ<8698>などの証券商品先物株が堅調。王子ＨＤ<3861>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株も高い。川崎汽<9107>、郵船<9101>などの海運株も引き締まり、関西電力<9503>、東北電力<9506>、九州電力<9508>などの電気・ガス株や、大成建設<1801>、鹿島<1812>、住友林<1911>などの建設株も値を上げた。

　個別では、オンワードＨ<8016>、ＭＳＯＬ<7033>、Ｍ＆Ａ総研<9552>などが値下がり率上位。半面、三陽商<8011>がストップ高となり、薬王堂ＨＤ<7679>、ジンズＨＤ<3046>などの上げも目立った。

提供：ウエルスアドバイザー社