日銀が３０、３１日に開く金融政策決定会合で、追加利上げに動くのではないかという見方がマーケットで増え、円高につながっている。直近では河野デジタル担当相ら政府・自民党の要人による政策金利引き上げに関する発言が相次いでいた。

　利上げが事業環境に有利に働く連想から、三菱ＵＦＪ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>など銀行株には追い風にも。３行については米系証券が目標株価を引き上げたもよう。このほか、三住トラスト<8309.T>、りそなＨＤ<8308.T>、楽天銀行<5838.T>、住信ＳＢＩ銀<7163.T>、ふくおか<8354.T>、いよぎんＨＤ<5830.T>などもマークしたい。

提供：ウエルスアドバイザー社

◎みずほ証券（３段階・買い＞中立＞アンダーパフォーム）

　ルネサス<6723.T>――「買い」→「買い」、２９００円→４０００円

　良品計画<7453.T>――「買い」→「買い」、３２００円→３８００円

　ファストリテ<9983.T>――「買い」→「買い」、４７０００円→５００００円

　トクヤマ<4043.T>――「中立」→「中立」、２９００円→３１００円

　久光薬<4530.T>――「中立」→「中立」、３９５０円→４３５０円

　野村マイクロ<6254.T>――「中立」→「中立」、５０００円→４４３０円

◎モルガン・スタンレーＭＵＦＧ証券（３段階・オーバーウエート＞イコールウエート＞アンダーウエート）

　オムロン<6645.T>――「イコールウエート」→「イコールウエート」、５４００円→５８００円

◎岡三証券（３段階・強気＞中立＞弱気）

　ゆうちょ銀行<7182.T>――「中立」→「中立」、１５００円→１６００円

　三井住友<8316.T>――「中立」→「中立」、７２００円→１２４００円

　みずほ<8411.T>――「中立」→「中立」、２５００円→３８００円

◎東海東京証券（３段階・アウトパフォーム＞ニュートラル＞アンダーパフォーム）

　セ硝子<4044.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、５４３０円→６７２０円

　東洋合成<4970.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、１０６８０円→１３４５０円

　ＵＰＲ<7065.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、２８３０円→１８００円

　伊藤忠<8001.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、７０００円→９２００円

　テレ東ＨＤ<9413.T>――「アウトパフォーム」→「アウトパフォーム」、４１００円→４３４０円

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　１２日前場は日経平均株価が前日比８３５円１０銭安の４万１３８８円９２銭と急落し、ＴＯＰＩＸ（東証株価指数）も同２８．４１ポイント安の２９００．７６ポイントとなった。前日の最高値からそろって４日ぶりに反落した。

　１１日はインフレ鈍化を示す経済指標をきっかけにＦＲＢ（米連邦準備制度理事会）の早期利下げ開始が意識され、米金利の低下と円相場の急騰を招いた。また、半導体やハイテク株に利益確定売りが広がったことで、この日の日本株市場は先物主導で売りが先行した。半導体株も軒並み安く、指数を押し下げた。

　日経平均は午前１０時に下げ幅を１０３５円まで広げ、前場安値の４万１１８８円２９銭を付けた。前日の終値までの３営業日で１４４３円上げていたこともあり、反動が強まった形だ。東証プライム市場の出来高は９億９４８２万株、売買代金は２兆９７２０億円。日経平均の大幅安とは対照的に、値上がり銘柄数が全体の６６％の１０８５に上り、値下がりは５０８にとどまった。変わらずは５０銘柄。

　業種別では、全３３業種のうち２２業種が下落し、１１業種が上昇した。金利低下によりＴ＆ＤＨＤ<8795.T>、東京海上<8766.T>などの保険業、三井住友<8316.T>、りそなＨＤ<8308.T>などの銀行業が軟調。東エレク<8035.T>やアドバンテス<6857.T>、ルネサス<6723.T>など半導体関連を中心に電機も弱い。円高で海運も売られている。一方、好決算のイオンモール<8905.T>、いちご<2337.T>など不動産業や、タマホーム<1419.T>、住友林<1911.T>などの建設業が高い。

　個別では、地主<3252.T>、ローツェ<6323.T>、ディスコ<6146.T>、日東紡<3110.T>、７＆ｉＨＤ<3382.T>などが安く、ベイカレント<6532.T>、ＳＨＩＦＴ<3697.T>、Ａｐｐｉｅｒ<4180.T>、三光合成<7888.T>、ビーウィズ<9216.T>などが上昇している。

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　１１日のＡＤＲ（米国預託証券）は、円換算値で１１日の東京終値に比べ、全面安だった。

　円換算値で、パナソニック<6752.T>、アドバンテス<6857.T>、日産自<7201.T>、東エレク<8035.T>、ソフバンＧ<9984.T>などが安い。富士フイルム<4901.T>、ＴＤＫ<6762.T>、三菱ＵＦＪ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>なども軟調だった。

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◎野村証券（３段階・Ｂｕｙ＞ニュートラル＞リデュース）

　三菱ＵＦＪ<8306.T>――「Ｂｕｙ」→「Ｂｕｙ」、１８５０円→２２００円

　三住トラスト<8309.T>――「Ｂｕｙ」→「Ｂｕｙ」、４３００円→５０００円

　三井住友<8316.T>――「Ｂｕｙ」→「Ｂｕｙ」、１１５００円→１３９００円

◎大和証券（５段階・１＞２＞３＞４＞５）

　デクセリアル<4980.T>――「２」→「２」、３６５０円→９５５０円

　パンパシＩ<7532.T>――「３」→「３」、３１５０円→３８００円

◎ＳＭＢＣ日興証券（３段階・１＞２＞３）

　森永菓<2201.T>――「１」→「１」、３４４０円→３１００円

　エンジャパン<4849.T>――「１」→「１」、３９００円→４０００円

　東ソー<4042.T>――「２」→「２」、２１５０円→２０５０円

　フジテック<6406.T>――「２」→「２」、３６００円→４１００円

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