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国内市況ニュース

日経平均は66円安と反落、終盤に下げ渋る場面も―中国経済指標の上ブレが支え=18日前場

2023-10-18 11:54:00.0

 18日前場の日経平均株価は前日比66円00銭安の3万1974円29銭と反落。朝方は、売りが先行した。17日の米国株式市場で長期金利の上昇などを背景にハイテク株が下落し、重しとなった。日経平均は一時上げに転じたが、買いは続かず、再度軟化し、前場前半には3万1866円95銭(前日比173円34銭安)まで値を下げた。ただ、売り一巡後は、日本時間午前11時に発表された中国経済指標が軒並み上ブレしたことで終盤にかけ下げ渋る場面もあった。

 中国指標では、7−9月期GDP(国内総生産)実質成長率が前年同期比4.9%(市場予想は4.5%)。また、9月の鉱工業生産、小売売上高はそれぞれ前年同月比で4.5%増(同4.4%増)、5.5%増(同4.9%増)となり、いずれも市場予想を上回った。

 日経平均マイナス寄与度では、第一三共<4568>の18円強を筆頭にファストリテ<9983>が18円弱、ソフバンG<9984>が17円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、医薬品、サービス、非鉄金属など21業種が値下がりし、鉱業、石油石炭製品、銀行など12業種が値上がりした。東証プライム銘柄の51.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億1019万株、売買代金は1兆6478億円。騰落銘柄数は値上がり801銘柄、値下がり953銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「GDPなど中国指標が市場予想を上回り、買い戻しを誘ったが、さすがに買いが上がる状況にはない。中東リスクがくすぶり、決算控えでもあり、やりづらいところだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。中外薬<4519>、武田薬<4502>、協和キリン<4151>などの医薬品株や、エムスリー<2413>、リクルートH<6098>、オリエンタルランド(OLC)<4661>などのサービス株も安い。住友電工<5802>、フジクラ<5803>、大阪チタ<5726>などの非鉄金属株や、三菱倉<9301>、上組<9364>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。板硝子<5202>、ガイシ<5333>、太平洋セメ<5233>などのガラス土石株や、菱地所<8802>、住友不<8830>、東急不HD<3289>などの不動産株もさえない。

 半面、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株が堅調。りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三井住友<8316>などの銀行株も買われ、JR西日本<9021>、JR東海<9022>、京成<9009>などの陸運株も高い。

 個別では、アドクリ<8798>、ヨシムラFH<2884>、M&A総研<9552>などが値下がり率上位。半面、リズム<7769>、FIG<4392>、ハピネット<7552>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社