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国内市況ニュース

日経平均は115円高と続伸、米景気の減速懸念後退で買い先行も伸び悩む=10日前場

2023-04-10 11:45:00.0

 10日前場の日経平均株価は前週末比115円67銭高の2万7633円98銭と続伸。朝方は、買いが先行した。前週末7日の米国株式市場は、聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場ながら、同日に発表された米3月雇用統計を受け、景気減速への懸念が後退した。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前場の早い段階で2万7737円49銭(前週末比219円18銭高)まで上昇した。ただ、一巡後は戻り売りに押され、一時2万7597円18銭(同78円87銭高)まで伸び悩んだ。その後持ち直したが、戻りは限定され、前引けにかけて上値の重い動きとなった。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の39円強を筆頭に第一三共<4568>が7円強、バンナム<7832>が6円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、その他製品、保険など32業種が値上がりし、パルプ・紙の1業種が値下がりした。東証プライム銘柄の68.7%が上昇した。

 東証プライムの出来高は3億9027万株、売買代金は9282億円と引き続き低調だった。騰落銘柄数は値上がり1262銘柄、値下がり465銘柄、変わらず108銘柄。

 市場からは「米3月雇用統計で非農業部門の雇用者数がほぼ市場予想通りで失業率も低下し、米労働環境の底堅さが確認できた。ただ、日経平均2万7500円オーバーの水準では売りが出てくる。決算がこれからというタイミングで一段上は期待しにくい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101>、川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株が上昇。任天堂<7974>、ミズノ<8022>、凸版<7911>などのその他製品株も高く、MS&AD<8725>、東京海上<8766>、第一生命HD<8750>などの保険株も買われた。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>などのゴム製品株や、コスモエネH<5021>、ENEOS<5020>も堅調。京成<9009>、西武HD<9024>、京王<9008>などの陸運株も物色された。

 半面、王子HD<3861>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株がさえない。

 個別では、JDI<6740>、ダイコク電機<6430>、FFJ<7092>などが値上がり率上位。半面、技研製<6289>、中部鋼鈑<5461>、三光合成<7888>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社