株主との対話に積極的な中部鋼鈑<5461.T>は、買い材料が多く狙い目だ。

　２５年３月期の連結営業利益は９５億円（前期比８．９％減）を見込む。前期に続き、電炉工事の長期休止影響を見込んでいるが、１０月には新電炉稼働を予定しているため、業績は下期急回復が視野に入る。

　建築分野への電炉材需要の広がりに注目したい。もともと同社の鋼材のシェアが低い領域だったものの、近年はオフィスビルや工場の柱・梁向けに採用され始めている。施主、施工者（ゼネコン）、設計者それぞれのニーズに応じた製品の供給体制を構築しており、新たな収益源に育つ可能性がある。

　意欲的な中期経営計画にも食指が動く。２７年３月期の目標には鉄鋼製品販売数量８０万トンや連結経常利益１５０億円とあわせて、時価総額１０００億円の目標を掲げた。これは、「時価総額がもう少し大きくなれば投資対象になる」と言ったファンドマネージャーとの対話から生まれたもので、実現すれば株価は単純計算で約３３００円に相当する。

　ＰＥＲは約１０倍、ＰＢＲ（株価純資産倍率）は０．９倍台と割安感も備える。（竹田嘉文）

　保有期間：３カ月
　目標株価：３１００円
　損切りライン：２２００円

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提供：ウエルスアドバイザー社

　中部鋼鈑<5461.T>は２日、主原料の鉄スクラップ購入、受入れ時に行なう品質確認の検収作業において、ＡＩ（人工知能）検収システムを導入すると発表した。

　同社によると今回導入するシステムは、専用カメラで連続撮影された現物の画像を蓄積されたＡＩ学習データと突合せし判定を行う。スクラップ単品ごとの品種やサイズも画像判定ができるため精度の高い検収が可能となり、品質確保に繋がるとともに、危険物の発見や設備トラブル防止にも役立つとしている。

　午後１時８分時点の株価は、前日比１３円高の２３０４円。

提供：ウエルスアドバイザー社