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国内市況ニュース

日経平均は45円高と3日ぶり反発、売買代金2兆円割れ―米雇用統計を前に手控え=7日後場

2023-04-07 15:23:00.0

 7日後場の日経平均株価は前日比45円68銭高の2万7518円31銭と3日ぶり反発。朝方は、6日の米国株高を受け、買いが先行した。日経平均はきのう大幅続落した反動もあり、寄り付き後まもなく2万7591円15銭(前日比118円52銭高)まで値を上げた。ただ、一巡後は伸び悩み、後場入り後にはいったん下げに転じた。その後、再びプラス圏に値を戻し、大引けにかけてやや持ち直した。ただ、売買代金が2兆円を割り込むなど商いは薄く、日本時間今夜の米3月雇用統計の発表を前に手控え気分となった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の34円強を筆頭にファナック<6954>が9円弱、アドバンテスト<6857>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、銀行、精密など22業種が値上がりし、電気・ガス、小売、鉱業など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の62.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は8億2049万株と昨年12月30日以来の9億株割れとなり、売買代金は1兆9995億円と同年12月27日以来の2兆円割れとなった。騰落銘柄数は値上がり1146銘柄、値下がり595銘柄、変わらず94銘柄。

 市場からは「今晩の米国株式は休場で、米雇用統計を控え、様子見ムードだ。日経平均は4日にかけての上昇に対するスピード調整の意味合いが強いが、2万7500円を維持し、居心地の良い水準だ。ただ、きっかけがないと、方向感が出にくいところでもある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104>、川崎汽<9107>、郵船<9101>などの海運株が堅調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株も高い。HOYA<7741>、東精密<7729>などの精密株も値を上げ、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、東京海上<8766>などの保険株も買われた。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も引き締まった。ダイキン<6367>、オークマ<6103>、SMC<6273>などの機械株や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、大和工<5444>などの鉄鋼株も物色された。

 半面、東電力HD<9501>、九州電力<9508>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株が軟調。7&iHD<3382>、イオン<8267>、コジマ<7513>などの小売株も安く、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株もさえない。キユーピー<2809>、山パン<2212>、カルビー<2229>などの食料品株も売られた。

 個別では、安永<7271>、Vテク<7717>、東洋証<8614>などが値上がり率上位。半面、山田コンサル<4792>、CRE<3458>、サクサ<6675>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社