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国内市況ニュース

日経平均は40円高と3日ぶり反発、米国株高で買い先行も伸び悩む―ハイテク株の一角は支え=7日前場

2023-04-07 11:52:00.0

 7日前場の日経平均株価は前日比40円18銭高の2万7512円81銭と3日ぶりに反発。朝方は、6日の米国株高を受け、買いが先行した。日経平均はきのう大幅続落した反動もあり、寄り付き後まもなく2万7591円15銭(前日比118円52銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、一巡後は伸び悩み、一時2万7484円08銭(同11円45銭高)まで押し戻された。いったん持ち直したが、戻りは限定され、再度上値が重くなった。米景気の減速懸念が根強いなか、日本時間今夜の米3月雇用統計の発表を前に、手控え気分となった。なかで、半導体関連などハイテク株の一角が高く、相場を支えた。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の20円強を筆頭にファナック<6954>が7円強、HOYA<7741>が6円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、精密、海運など25業種が値上がりし、電気・ガス、小売、鉱業など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の67.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は3億9031万株、売買代金は9850億円と低調。騰落銘柄数は値上がり1234銘柄、値下がり510銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「日経平均は朝高後に伸び悩み、米雇用統計待ちのムードになってきた。事前予想が弱めであり、警戒されるが、今晩の米国株式市場は聖金曜日のため休場で、東京市場がその結果を先行して織り込みにいくことになり、動きにくい面もあろう。要はイベント通過で仕切り直しになるかが注目される」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株が堅調。HOYA<7741>、東精密<7729>などの精密株も高く、商船三井<9104>、川崎汽<9107>、郵船<9101>などの海運株も値を上げた。第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、東京海上<8766>などの保険株も買われた。帝人<3401>、クラボウ<3106>などの繊維製品株や、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も引き締まった。

 半面、中部電力<9502>、九州電力<9508>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株が軟調。7&iHD<3382>、イオン<8267>、コジマ<7513>などの小売株も安く、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株もさえない。任天堂<7974>、バンナム<7832>などのその他製品株も売られた。

 個別では、安永<7271>、東洋証<8614>、日精化<4362>などが値上がり率上位。半面、山田コンサル<4792>、CRE<3458>、ダイセキS<1712>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社