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国内市況ニュース

日経平均472円安と大幅反落し安値引け、75日線割れ―上海・香港株安も重し=16日後場

2023-08-16 15:51:00.0

 16日後場の日経平均株価は前日比472円07銭安の3万1766円82銭と大幅反落し、安値で引けた。終値で心理的なフシ目となる3万2000円を割り込むのは7月12日(3万1943円93銭)以来約1カ月ぶり。75日移動平均線(3万1875円43銭)も下回り、6月8日(3万1641円27銭)以来の安値水準となった。

 朝方は、広範囲に売りが先行した。15日の米国株式市場では、米銀大手を含む70行以上の信用格付け引き下げの可能性が報じられ、中国景気の減速懸念などから、主要株価指数が軒並み下落。この流れを受け、日経平均は前場前半にいったん3万1800円を下回った。その後、後場序盤にかけて下げ渋る場面もあったが、買いは続かず、再び軟化。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数の下げも重しとなり、大引けにかけて下げ幅を広げた。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の65円強を筆頭にソフバンG<9984>が42円強、東エレク<8035>が24円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、石油石炭製品、卸売、鉄鋼、銀行など30業種が値下がりし、建設、電気・ガス、水産・農林の3業種が値上がりした。東証プライム銘柄の77.6%が下落した。

 東証プライムの出来高は13億3114万株、売買代金は3兆1410億円。騰落銘柄数は値上がり360銘柄、値下がり1425銘柄、変わらず50銘柄。

 市場からは「75日線を下回ってきたが、早期に回復できれば想定内の調整と受け止められる。ただし、明確に下抜ければ、調整が尾を引くだろう。正念場とも言えるが、上昇相場をリードしてきた外国人投資家が今後どう動くが注目される」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、出光興産<5019>、ENEOS<5020>などの石油石炭製品株が軟調。丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商<8058>などの卸売株や、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株も安い。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三井住友<8316>などの銀行株も売られた。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株もさえない。川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株や、住友鉱<5713>、三菱マテリアル<5711>、三井金<5706>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、鹿島<1812>、大林組<1802>、大和ハウス<1925>、住友林<1911>などの建設株が堅調。東電力HD<9501>、中部電<9502>などの電気・ガス株も高い。水産・農林株では、ニッスイ<1332>が引き締まった。

 個別では、ダブルスタン<3925>がストップ安となり、ダイコク電機<6430>、円谷FH<2767>などの下げも目立った。半面、ひらまつ<2764>、JBCCHD<9889>、アイスタイル<3660>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社