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国内市況ニュース

日経平均は332円安と大幅反落、米株安受け3万2000円割れ―石油関連、銀行の下げ目立つ=16日前場

2023-08-16 11:45:00.0

 16日前場の日経平均株価は前日比332円64銭安の3万1906円25銭と大幅反落。取引時間中で心理的なフシ目となる3万2000円を割り込むのは7日(安値3万1830円23銭)以来6営業日ぶり。

 朝方は、広範囲に売りが先行した。15日の米国株式市場では、米銀大手を含む70行以上の信用格付け引き下げの可能性が報じられ、長期金利の上昇や中国景気の減速懸念も重しとなり、主要株価指数が軒並み下落。この流れを受け、株価指数先物売りを交えて日経平均は下げ幅を拡大し、一時3万1784円91銭(前日比453円98銭安)まで下押しした。その後は下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて3万1900円近辺でもみ合った。値がさ主力株中心にさえず、指数を圧迫したが、一方でNY原油先物の大幅続落を反映した石油関連株や、米金融株安を背景にした銀行株の下げが目立った。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の40円強を筆頭にソフバンG<9984>が38円強、東エレク<8035>が16円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、石油石炭製品、鉱業、銀行、鉄鋼など29業種が値下がりし、建設、電気・ガス、水産・農林など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の72.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億6590万株、売買代金は1兆6371億円。騰落銘柄数は値上がり441銘柄、値下がり1331銘柄、変わらず62銘柄。

 市場からは「米国株の調整局面入りが明確になってきた。ナスダック総合指数、S&P500種が先行して25日線を割り込み、NYダウも同線を下回った。好材料を織り込み、悪材料に反応しやすくなっている。日本株もツレ安し、短期的には日経平均で3万1000円程度まで下げる可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、出光興産<5019>、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>、ゆうちょ銀行<7182>などの銀行株も売られた。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株や、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も安い。丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商<8058>などの卸売株や、住友鉱<5713>、フジクラ<5803>、三井金<5706>などの非鉄金属株も値を下げた。

 半面、鹿島<1812>、大林組<1802>、大和ハウス<1925>、住友林<1911>などの建設株が堅調。東電力HD<9501>、中部電<9502>などの電気・ガス株も高い。ニッスイ<1332>、極洋<1301>などの水産・農林株もしっかり。

 個別では、ダブルスタン<3925>がストップ安ウリ気配となり、ダイコク電機<6430>、力の源HD<3561>などが大幅安。半面、ギフティ<4449>、JBCCHD<9889>、メドレー<4480>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社