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国内市況ニュース

日経平均は64円高と3日ぶり反発、終盤にかけて引き締まる―円安支えに押し目買い根強い=26日前場

2023-06-26 11:51:00.0

 26日前場の日経平均株価は前週末比64円70銭高の3万2846円24銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、売りが先行した。現地23日の欧米株式市場で景気悪化懸念から主要株価指数が下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万2392円72銭(前週末比388円82銭安)まで下押した。一巡後は上げ下げを繰り返したが、円安・ドル高を支えに押し目買い意欲は根強く終盤にかけて引き締まった。

 日経平均プラス寄与度では、信越化<4063>の18円強を筆頭に安川電機<6506>が6円強、TDK<6762>が5円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、化学、鉱業など22業種が値上がりし、電気・ガス、情報・通信、銀行など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の54.0%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億3478万株、売買代金は1兆7690億円。騰落銘柄数は値上がり991銘柄、値下がり768銘柄、変わらず73銘柄。

 市場からは「上下に揺れつつ、落ち着き所を探っているようだ。欧米や中国など景気減速が懸念されるなか、日本は世界の景気敏感株としての側面よりも、強い内需、企業変革という固有の材料に焦点が移っており、調整後は再度上昇相場にシフトしてくるだろう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株が堅調。レゾナック<4004>、住友化<4005>、信越化<4063>などの化学株も高く、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。SUMCO<3436>、洋缶HD<5901>などの金属製品株や、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株も値を上げた。神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>、合同鉄<5410>などの鉄鋼株も買われた。

 半面、東電力HD<9501>、九州電力<9508>、四国電力<9507>などの電気・ガス株が軟調。ソフバンG<9984>、KDDI<9433>、NTTデータ<9613>などの情報・通信株もさえない。三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、千葉銀行<8331>などの銀行株も売られた。

 個別では、JSR<4185>がストップ高カイ気配となり、大有機化<4187>、東応化<4186>などの上げも目立った。半面、ソシオネクス<6526>、愛知時計<7723>、Appier<4180>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社