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国内市況ニュース

日経平均は187円高と5日ぶり反発、一時下げ転換も盛り返す―日銀の緩和継続姿勢が支え=25日前場

2023-09-25 11:47:00.0

 25日前場の日経平均株価は前週末比187円92銭高の3万2590円33銭と5営業日ぶりに反発。朝方は、日銀の緩和継続姿勢を背景に買いが先行した。日銀の植田和男総裁は前週末、金融政策決定会合後の記者会見で、政策修正の時期について「到底決め打ちはできない」と述べ、緩和政策が当面続くとの見方が強まった。ただ、前週末の米国株安が重しとなり、日経平均は下げに転じる場面もあった。もっとも、小安い水準でとどまり、一巡後はプラス圏に盛り返した。前週に1100円超下落していたことで、リバウンド狙いの買いも入りやすく、前場終盤には3万2663円82銭(前週末比261円41銭高)まで上昇した。その後は、前引けにかけて上値が重くなった。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の37円弱を筆頭にソフバンG<9984>が33円弱、第一三共<4568>が30円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、小売、食料品、情報・通信など25業種が値上がりし、銀行、海運、保険など8業種が値下がりした。東証プライム銘柄の74.0%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億3007万株、売買代金は1兆5373億円。騰落銘柄数は値上がり1360銘柄、値下がり429銘柄、変わらず47銘柄。

 市場からは「日銀の緩和継続でとりあえず、安心感を誘っている。前週に大きく下げただけに買い戻しや押し目買いも入りやすい。今週は、配当再投資への期待があるが、日経平均の銘柄入れ替えに伴う売り需要が警戒され、読み切れない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、アステラス薬<4503>、住友ファーマ<4506>、中外薬<4519>などの医薬品株が堅調。7&iHD<3382>、イオン<8267>、高島屋<8233>などの小売株や、味の素<2802>、キリンHD<2503>、JT<2914>などの食料品株も高い。コナミG<9766>、トレンド<4704>、ネクソン<3659>などの情報・通信株や、積水ハウス<1928>、大和ハウス<1925>、九電工<1959>などの建設株も値を上げた。東エレク<8035>、スクリン<7735>、TDK<6762>、ソニーG<6758>などの電機株も買われた。任天堂<7974>、アシックス<7936>などのその他製品株も引き締まった。

 半面、三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株が軟調。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も安い。第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、かんぽ生命<7181>などの保険株も売られた。関西電力<9503>、中国電力<9504>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株もさえない。

 個別では、ダブルスタン<3925>が一時ストップ高となり、ラクーンHD<3031>、エンプラス<6961>などの上げも目立った。半面、IRJHD<6035>、DmMiX<7354>、三菱紙<3864>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社