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国内市況ニュース

日経平均は160円高と8日続伸、米株高に円安が支え―終値ベースの年初来高値を上回る=18日前場

2023-04-18 11:48:00.0

 18日前場の日経平均株価は前日比160円54銭高の2万8675円32銭と8営業日続伸。3月9日の終値ベースでの年初来高値(2万8623円15銭)を上回る水準となる。朝方は、買いが先行した。17日の米国株式市場は、4月NY連銀製造業景気指数の大幅改善で景気減速懸念が和らぎ、主要3指数が上昇。円安・ドル高も支えとなり、先物買いを交えて日経平均は上げ幅を広げ、一時2万8694円74銭(前日比179円96銭高)まで値を上げた。その後、利益確定売りに上値を抑えられたが、買い気は根強く前引けにかけて高値圏で推移した。

 なお、日本時間18日午前11時に中国の1−3月期GDP(国内総生産、物価変動の影響を除く実質ベースで前年同期比4.5%増、市場予想は4.0%増)など複数の経済指標が発表されたが、直後の反応は乏しかった。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の19円強を筆頭にKDDI<9433>、ダイキン<6367>が14円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、水産・農林、小売など29業種が値上がりし、鉱業、石油石炭製品など4業種が値下がりした。東証プライム銘柄の78.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億800万株、売買代金は1兆2083億円。騰落銘柄数は値上がり1441銘柄、値下がり321銘柄、変わらず73銘柄。

 市場からは「米株高・円安効果もあるが、低PBR(株価純資産倍率)是正に向けた株主還元の動きや、米著名投資家の日本株に対する強気な見方を背景に割安株物色が広がっている。買い戻しが佳境を迎えつつあり、上値を試す可能性がある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井住友<8316>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>、千葉銀行<8331>などの銀行株が堅調。ニッスイ<1332>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株も高い。イオン<8267>、7&iHD<3382>、良品計画<7453>などの小売株や、アサヒ<2502>、キッコーマン<2801>、ヤクルト<2267>などの食料品株も買われた。NTTデータ<9613>、コナミG<9766>、トレンド<4704>などの情報通信株も値を上げ、任天堂<7974>、バンナム<7832>などのその他製品株も引き締まった。

 半面、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、コスモエネH<5021>、ENEOS<5020>などの石油石炭製品株が軟調。商船三井<9104>、郵船<9101>、川崎汽<9107>などの海運株もさえず、住友鉱<5713>、大阪チタ<5726>、邦チタ<5727>などの非鉄金属株も安い。

 個別では、テラスカイ<3915>、HIOKI<6866>、アセンテック<3565>などが値上がり率上位。半面、RobotH<1435>、IDOM<7599>、セラク<6199>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社