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国内市況ニュース

日経平均は170円安と4日続落、先物主導で下げ転換も終盤にかけ下げ渋る=24日前場

2023-10-24 11:58:00.0

 24日前場の日経平均株価は前日比170円96銭安の3万828円59銭と4営業日続落。朝方は、日経平均がきのう大幅に3営業日続落した反動で自律反発狙いの買いが先行し、前場早々に3万1210円26銭(前日比210円71銭高)まで上昇した。その後は株価指数先物主導で下げに転じ、一時3万551円67銭(同447円88銭安)まで下落した。中東情勢や米長期金利動向に対する不透明感は強く、ニデック<6594>がきのう引け後に発表した23年4−9月期連結決算(IFRS)が市場予想に届かず、株価が急落したことで投資家心理の後退につながったとの見方もあった。ただ、一巡後は、押し目買いや買い戻しを支えに前場終盤にかけて下げ渋った。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の20円弱を筆頭にニデック<6594>が18円弱、中外薬<4519>が15円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉱業、銀行、証券商品先物など29業種が値下がりし、空運、精密、陸運など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の66.3%が下落した。

 東証プライムの出来高は7億6052万株、売買代金は1兆9589億円。騰落銘柄数は値上がり496銘柄、値下がり1101銘柄、変わらず62銘柄。

 市場からは「ニデックの株価急落でこれから発表される主要企業決算への警戒感が指摘されるが、基本的には個別の問題だ。むしろ、中東リスクなどへの懸念が強く、海外投資家が株式のウエートを落としている。この流れは続く可能性があり、多少のリバウンドがあっても年末に向けて下降トレンドになりそうだ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。りそなHD<8308>、みずほ<8411>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>などの銀行株や、大和証G<8601>、野村<8604>、東海東京<8616>などの証券商品先物株も売られた。東電力HD<9501>、中部電力<9502>、北海道電力<9509>などの電気・ガス株や、第一三共<4568>、住友ファーマ<4506>、サワイGHD<4887>などの医薬品株もさえない。トヨタ<7203>、日産自<7201>、ホンダ<7267>などの輸送用機器株も値を下げた。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が堅調。HOYA<7741>、テルモ<4543>などの精密株も高く、京急<9006>、西武HD<9024>、富士急<9010>などの陸運株も値を上げた。

 個別では、霞ヶ関キャピタル<3498>、プロレドP<7034>、DmMiX<7354>などが値下がり率上位。半面、アンビス<7071>、エアトリ<6191>、メディアドゥ<3678>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社