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日経平均は198円安と5日続落、終盤にかけ軟調推移―値がさ主力株中心に売られる=10日後場

2023-07-10 15:22:00.0

 10日後場の日経平均株価は前週末比198円69銭安の3万2189円73銭と5営業日続落。朝方は、先物買いを支えに日経平均は小高く始まったが、前週末の米株安や円高・ドル安が重しとなり、いったん下げに転じた。ただ、前週末に大幅に4日続落した反動で自律反発狙いの買いも入りやすく、前場の早い段階で3万2558円98銭(前週末比170円56銭高)まで値を上げた。一巡後は先物に断続的な売りが出て再び軟化し、後場早々には3万2065円63銭(同322円79銭安)まで下落した。10日の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが警戒された。その後は、先物買いを交えて再度プラス圏入りする場面もあったが、買いは続かず、終盤にかけて軟調に推移した。なかで、値がさ主力株中心に売られ、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、アドバンテスト<6857>の34円弱を筆頭に東エレク<8035>が31円強、第一三共<4568>が13円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、輸送用機器、医薬品など24業種が値下がりし、鉱業、パルプ・紙、小売など9業種が値上がりした。

 東証プライムの出来高は15億1531万株、売買代金は3兆6945億円。騰落銘柄数は値上がり932銘柄、値下がり814銘柄、変わらず89銘柄。

 市場からは「ETFの分配金捻出売りを巡る先物売買に揺れている面はあるが、基本的には強弱感が対立しつつあるようだ。ただ、日経平均は6月27日のザラバ安値(3万2306円99銭)を下回ったことでチャート上では『ダブルトップ』を形成し、下値不安がある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が軟調。トヨタ<7203>、日産自<7201>、ホンダ<7267>、スズキ<7269>などの輸送用機器株も安い。中外薬<4519>、塩野義薬<4507>などの医薬品株も値を下げた。ソニーG<6758>、TDK<6762>、京セラ<6971>、安川電機<6506>などの電機株や、HOYA<7741>、ニコン<7731>などの精密株も売られた。東電力HD<9501>、北海道電力<9509>、中国電<9504>などの電気・ガス株もさえない。

 半面、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。王子HD<3861>、日本紙<3863>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株も高い。ストップ高の良品計画<7453>や、ライフコーポ<8194>、ニトリHD<9843>などの小売株も買われ、大成建設<1801>、五洋建設<1893>などの建設株も引き締まった。

 個別では、エスクロAJ<6093>、ライドリC<2585>、サニーサイド<2180>などが値下がり率上位。半面、日コンセプト<9386>、トレファク<3093>、リョービ<5851>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社