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国内市況ニュース

日経平均は298円高と4日ぶり大幅反発、一時下げ転換も盛り返す―値がさ主力株中心に堅調=21日前場

2023-08-21 11:51:00.0

 21日前場の日経平均株価は前週末比298円12銭高の3万1748円88銭と4日ぶりに大幅反発。日経平均が前週に下落基調となり、週間で1000円超安と今年最大の下げ幅となった反動で、朝方は自律反発狙いの買いが先行した。その後、先物主導で下げに転じ、3万1409円86銭(前週末比40円90銭安)まで軟化する場面もあった。中国人民銀行は日本時間午前10時過ぎに最優遇貸出金利(LPR)1年物を0.10%引き下げると発表したが、小幅にとどまったこともあり、いったん売りで反応した。ただ、一巡後はプラス圏に盛り返し、前引け近くには3万1758円70銭(同307円94銭高)まで上昇した。なかで、値がさ主力株中心に堅調となり、指数をけん引した。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の81円強を筆頭に東エレク<8035>が18円弱、アドバンテスト<6857>が11円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、鉱業、精密、倉庫運輸関連など31業種が値上がりし、保険、ゴム製品の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の82.2%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億5199万株、売買代金は1兆3284億円。騰落銘柄数は値上がり1508銘柄、値下がり282銘柄、変わらず44銘柄。

 市場からは「中国の政策金利引き下げ幅が物足りず、先物主導で売られたが、結果的に押し目買いが勝った格好だ。日経平均が3万2000円台に復帰できるかが注目されるが、経済シンポジウム『ジャクソンホール会議』(米ワイオミング州ジャクソンホールで24−26日開催)を通過するまでは一進一退の展開になるとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501>、東北電力<9506>、中国電力<9504>などの電気・ガス株が上昇。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も高い。ニコン<7731>、HOYA<7741>などの精密株も引き締まった。住友倉<9303>、三菱倉<9301>、上組<9364>などの倉庫運輸関連株や、住友不<8830>、三菱地所<8802>、野村不HD<3231>などの不動産株も堅調。三越伊勢丹<3099>、7&iHD<3382>、丸井G<8252>などの小売株や、神戸鋼<5406>、日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株も買われた。

 半面、東京海上<8766>、かんぽ生命<7181>などの保険株がさえない。住友ゴム<5110>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株も安い。

 個別では、河西工<7256>、Appier<4180>、あいHD<3076>などの上げが目立った。半面、日進工具<6157>、FUJIMI<5384>、泉州電業<9824>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社