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国内市況ニュース

日経平均は150円安と3日ぶり反落、米株安で売り先行―2万8500円割れ=26日前場

2023-04-26 11:54:00.0

 26日前場の日経平均株価は前日比150円99銭安の2万8469円08銭と3日ぶりに反落。取引時間中での2万8500円割れは20日(安値2万8442円45銭)以来4日ぶり。朝方は、売りが先行した。米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクの大規模な預金流出が明らかとなり、経営不安などから25日の米国株式が下落。円高・ドル安も重しとなり、日経平均は前場の早い段階で2万8397円01銭(前日比223円06銭安)まで値を下げた。一巡後は、時間外取引(日本時間26日)での米株価指数先物高を支えに下げ渋り、2万8551円61銭(同68円46銭安)まで引き戻す場面もあった。ただ、買いは続かず、その後は前引けにかけて上値の重い動きとなった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の16円強を筆頭にファナック<6954>が13円強、第一三共<4568>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、銀行、電機をはじめ機械など25業種が値下がりし、建設、食料品、電気・ガスなど8業種が値上がりした。東証プライム銘柄の75.9%が下落した。

 東証プライムの出来高は5億15万株、売買代金は1兆2463億円。騰落銘柄数は値上がり381銘柄、値下がり1393銘柄、変わらず61銘柄。

 市場からは「きのうの米株は銀行不安再燃で大きく下げたが、その後の米ハイテク企業決算を受けて時間外取引で米株先物が上昇し、日本株の支えになった。ただ、金融不安はつきまとい、一部に過熱感も出ており、上値は重い。企業決算や経済指標にらみの展開が続くが、来週のFOMC(米連邦公開市場委員会、5月2−3日)まではもみ合い相場だろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株が軟調。ソニーG<6758>、京セラ<6971>、安川電機<6506>、村田製<6981>などの電機株も売られた。コマツ<6301>、クボタ<6326>、SMC<6273>などの機械株も安い。野村<8604>、マネックスG<8698>などの証券商品先物株や、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>、かんぽ生命<7181>などの保険株も値を下げた。郵船<9101>、川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株もさえない。

 半面、大林組<1802>、鹿島<1812>、大成建設<1801>などの建設株が上昇。森永菓<2201>、雪印メグ<2270>、アサヒ<2502>などの食料品株も高い。関西電力<9503>、東北電力<9506>、東ガス<9531>などの電気・ガス株も値を上げた。

 個別では、シマノ<7309>、大阪ソーダ<4046>、FPG<7148>などが値下がり率上位。半面、イオン<8267>が連結子会社化する、いなげや<8182>がストップ高カイ気配となり、遠藤照明<6932>、JBR<2453>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社