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国内市況ニュース

日経平均は28円安と小反落、引けにかけ弱含む―3連休控えで持ち高調整売りも=14日後場

2023-07-14 15:21:00.0

 14日後場の日経平均株価は前日比28円07銭安の3万2391円26銭と小反落。朝方は、米利上げ長期化懸念の後退を背景に13日の米国株式が上昇した流れを受け、日経平均は寄り付き後まもなく3万2780円63銭(前日比361円30銭高)まで上伸した。ただ、一巡後は円高・ドル安進行が重しとなり、株価指数先物売りを交えて下げに転じ、前場後半には3万2225円37銭(同193円96銭安)まで下落した。その後はプラス圏に持ち直し、後場序盤に向けて値を戻す場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけては弱含んだ。新規の手掛かり材料に乏しいなか、3連休を控えていることもあり、持ち高調整売りに抑えられた。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の75円強を筆頭にソフバンG<9984>が29円強、7&iHD<3382>が11円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、小売、陸運など20業種が値下がりし、海運、その他金融、証券商品先物など13業種が値上がりした。東証プライム銘柄の61.8%が下落した。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション7月限SQ(特別清算指数)値は2万2484円24銭。東証プライムの出来高は13億3681万株、売買代金は3兆7640億円。騰落銘柄数は値上がり624銘柄、値下がり1134銘柄、変わらず77銘柄。

 市場からは「来週は決算にらみで個別株物色にとどまろう。再来週にはFOMC(米連邦公開市場委員会、25−26日開催)や、日銀金融政策決定会合(27−28日開催)を控えており、様子見気分に傾きやすい」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、東北電力<9506>などの電気・ガス株が軟調。良品計画<7453>、三越伊勢丹<3099>、H2Oリテイ<8242>などの小売株も安い。京成<9009>、阪急阪神<9042>、近鉄GHD<9041>などの陸運株や、東京海上<8766>、SOMPOH<8630>、MS&AD<8725>などの保険株も売られた。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も値を下げ、王子HD<3861>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株もさえない。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。オリックス<8591>、三菱HCキャ<8593>、イオンFS<8570>などのその他金融株や、SBI<8473>、マネックスG<8698>、野村<8604>などの証券商品先物株も高い。日本製鉄<5401>、大平金<5541>などの鉄鋼株も引き締まった。

 個別では、フィルC<3267>、松屋<8237>、ラクトJ<3139>、メディアドゥ<3678>などが値下がり率上位。半面、ウイングA<4432>、SHIFT<3697>、宮越HD<6620>がストップ高となり、ビーウィズ<9216>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社