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国内市況ニュース

日経平均は74円高と続伸、円高進行で一時下げ転換も持ち直す―半導体関連など堅調=14日前場

2023-07-14 11:54:00.0

 14日前場の日経平均株価は前日比74円49銭高の3万2493円82銭と続伸。朝方は、買いが先行した。12日に発表された米6月CPI(消費者物価指数)に続き、13日発表の米6月PPI(生産者物価指数)も市場予想を下回る伸びとなり、利上げ長期化懸念が後退し、米国株式が上昇。この流れを受け、日経平均は寄り付き後まもなく3万2780円63銭(前日比361円30銭高)まで上伸した。ただ、一巡後は円高・ドル安進行が重しとなり、株価指数先物売りを交えて下げに転じ、一時3万2225円37銭(同193円96銭安)まで下落した。その後はプラス圏に持ち直し、前引けにかけてしっかりとなった。なかで、半導体関連株など値がさハイテク株中心に堅調となり、指数を支えた。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の80円弱を筆頭に東エレク<8035>が52円強、京セラ<6971>が4円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、その他金融、金属製品など12業種が値上がりし、電気・ガス、小売、保険など21業種が値下がりした。東証プライム銘柄の67.0%が下落し、TOPIX(東証株価指数)の反落(前日比2.13ポイント安の2240.86ポイント)につながった。

 なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション7月限SQ(特別清算指数)の市場推定値は2万2484円24銭。東証プライムの出来高は7億3328万株、売買代金は2兆1779億円。騰落銘柄数は値上がり523銘柄、値下がり1229銘柄、変わらず82銘柄。

 市場からは「円高が日本株にマイナス作用している。米株高を支えに買い戻しの動きもあるが、あすからの3連休中に円高がさらに進むリスクがあり、上値を買う状況にはない」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。オリックス<8591>、三菱HCキャ<8593>、イオンFS<8570>などのその他金融株も引き締まった。SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株や、住友鉱<5713>、大紀ア<5702>などの非鉄金属株も高い。リクルートH<6098>、エムスリー<2413>、電通グループ<4324>などのサービス株も値を上げた。

 半面、東電力HD<9501>、東北電力<9506>、中国電力<9504>などの電気・ガス株が軟調。7&iHD<3382>、良品計画<7453>、三越伊勢丹<3099>などの小売株も安く、MS&AD<8725>、東京海上<8766>、第一生命HD<8750>などの保険株も売られた。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も値を下げた。

 個別では、ウイングA<4432>がストップ高カイ気配となり、SHIFT<3697>、ビーウィズ<9216>などの上げが目立った。半面、フィルC<3267>、松屋<8237>、ラクトJ<3139>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社