ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均は18円安と7日ぶり小反落、利益確定売りに下げ転換―ファーストリテが重しに=17日前場

2023-04-17 11:47:00.0

 17日前場の日経平均株価は前週末比18円16銭安の2万8475円31銭と7営業日ぶり小反落。朝方は、円安・ドル高が支えとなり、輸出関連株などに買いが先行し、前場の早い段階で2万8599円75銭(前週末比106円28銭高)まで値を上げた。ただ、連日の上昇で利益確定売りも出やすく、買い一巡後は下げに転じ、一時2万8414円98銭(同78円49銭安)まで軟化した。その後持ち直したが、戻りは限定され、前引けにかけて小安い水準で推移した。なかで、前週末に人気化したファーストリテ<9983>が反落し、マイナス寄与度で90円強と大きく、指数の重しとなった。

 東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、ゴム製品、その他金融など18業種が値上がりし、卸売、小売、鉱業など15業種が値下がりした。東証プライム銘柄の56.7%が下落したが、自動車やメガバンクなど主力大型株を中心に堅調だったことでTOPIX(東証株価指数)は前週末比3.89ポイント高の2022.61ポイントと小幅ながら7営業日続伸した。

 東証プライムの出来高は4億6249万株、売買代金は1兆968億円。騰落銘柄数は値上がり694銘柄、値下がり1041銘柄、変わらず99銘柄。

 市場からは「前週の上昇ピッチが速く、利益確定売りが出やすいが、その割には頑張っている。個別では、ファストリテが反動安で日経平均の足を引っ張っているが、それを他の銘柄でカバーし、思ったほど下げていない。個人投資家は慎重だが、海外投資家は強気のようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、伊藤忠<8001>、丸紅<8002>、三井物産<8031>などの卸売株が軟調。良品計画<7453>、イオン<8267>、ABCマート<2670>などの小売株も売られた。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も安い。神戸鋼<5406>、合同鉄<5410>、中部鋼鈑<5461>などの鉄鋼株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も値を下げた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株も高い。JPX<8697>、オリックス<8591>などのその他金融株も引き締まり、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株買われた。トヨタ<7203>、日産自<7201>、マツダ<7261>などの輸送用機器株も値を上げた。

 個別では、ヨシムラFH<2884>、ジンズHD<3046>、サーバーW<4434>などが値下がり率上位。半面、テラスカイ<3915>がストップ高カイ気配となり、DDHD<3073>がストップ高。ALサービス<3085>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社