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国内市況ニュース

日経平均は72円安と続落、米ハイテク株安で半導体関連などに売りも下げ渋る=21日前場

2023-07-21 11:49:00.0

 21日前場の日経平均株価は前日比72円60銭安の3万2417円92銭と続落。朝方は、20日の米国株式市場でハイテク株中心に下落した流れを受け、半導体関連などに売りが先行した。株価指数先物売りを交えて日経平均は下げ幅を拡大し、前場の早い段階で3万2080円95銭(前日比409円57銭安)まで下押しした。一巡後は下げ渋りの動きを強め、前引け近くには3万2423円69銭(同66円83銭安)まで引き戻した。一方、TOPIX(東証株価指数)は、「ラージ70」など大型株指数の底堅い動きを支えに、前日比5.85ポイント高の2266.75ポイントと反発した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の107円弱を筆頭にアドバンテスト<6857>が73円強、信越化<4063>が10円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、医薬品、電気・ガス、パルプ・紙など25業種が値上がりし、海運、金属製品、銀行など8業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は6億2025万株、売買代金は1兆6933億円。騰落銘柄数は値上がり895銘柄、値下がり840銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「日経平均は、値がさの半導体関連株に足を引っ張られたが、一方で大型株は総じてしっかりで、内容はさほど悪くない。ただ、決算シーズン入りで、これからは個別株物色が中心になってくる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、第一三共<4568>、武田薬<4502>、中外薬<4519>などの医薬品株が堅調。東電力HD<9501>、関西電力<9503>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株も高い。日本紙<3863>、王子HD<3861>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株や、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。T&DHD<8795>、東京海上<8766>、MS&AD<8725>などの保険株も買われた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>などの海運株が軟調。SUMCO<3436>、三益半導<8155>などの金属製品株や、三井住友<8316>、七十七銀行<8341>、九州FG<7180>などの銀行株も値を下げた。オンワードH<8016>、デサント<8114>などの繊維製品株も安く、スクリン<7735>、TDK<6762>、安川電機<6506>などの電機株も売られた。

 個別では、ゲンキードラ<9267>、そーせい<4565>、ミダックHD<6564>などが値上がり率上位。半面、サーバーW<4434>、さくら<3778>、エムアップH<3661>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社