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国内市況ニュース

日経平均は119円安と続落、利益確定売り先行も下げ渋る―押し目買い意欲根強い=5日前場

2023-07-05 11:47:00.0

 5日前場の日経平均株価は前日比119円52銭安の3万3303円00銭と続落。4日の米国市場が休場で手掛かり材料に乏しい中、日経平均は高値圏で利益確定売りが出やすく、前場の早い段階で3万3041円14銭(前日比381円38銭安)まで下落した。ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りへの警戒も重しとなった。ただ、押し目買い意欲は根強く、一巡後は下げ渋り、一時3万3389円22銭(同33円30銭安)まで引き戻す場面があった。その後は上値が重くなったが、前引けにかけては3万3300円近辺でもみ合った。

 日経平均マイナス寄与度では、6月の国内ユニクロ事業の既存店売上高が7カ月ぶりに前年比で減少したファストリテ<9983>が110円強と突出し、東エレク<8035>が9円強、テルモ<4543>が7円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、陸運、小売など20業種が値下がりし、海運、医薬品、保険など13業種が値上がりした。東証プライム銘柄の62%が下落した。

 東証プライムの出来高は7億3638万株、売買代金は1兆7570億円。騰落銘柄数は値上がり620銘柄、値下がり1139銘柄、変わらず76銘柄。

 市場からは「高値警戒で、きのうに続き利益確定売りが先行したが、日経平均が3万3000円に近づくと押し目買いや買い戻しが入ってくる。もっとも、国内の好材料はほぼ織り込んだ状態であり、ここからは戻り売りと押し目買いを交えつつ、米株にらみの展開になろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741>、ニコン<7731>、シチズン時計<7762>などの精密株が軟調。東武<9001>、JR西日本<9021>、京成<9009>などの陸運株や、三越伊勢丹<3099>、高島屋<8233>、7&iHD<3382>などの小売株も売られた。リクルートH<6098>、エムスリー<2413>、電通グループ<4324>などのサービス株や、三菱倉<9301>、住友倉<9303>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。三菱UFJ<8306>、千葉銀行<8331>、セブン銀行<8410>などの銀行株や、JPX<8697>、イオンFS<8570>などのその他金融株もさえない。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。第一三共<4568>、エーザイ<4523>、住友ファーマ<4506>などの医薬品株も高い。INPEX<1605>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株も引き締まり、第一生命HD<8750>、MS&AD<8725>などの保険株も買われた。

 個別では、コプロHD<7059>、インフォMT<2492>、LinkU<4446>などが値下がり率上位。半面、アスクル<2678>、大同メタ<7245>、ネクステージ<3186>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社