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国内市況ニュース

日経平均は199円高と3日続伸、米株高・円安進行で買い先行―2万9000円回復=1日前場

2023-05-01 11:48:00.0

 1日前場の日経平均株価は前週末比199円81銭高の2万9056円25銭と3営業日続伸。取引時間中での2万9000円回復は22年8月19日(高値2万9150円80銭)以来8カ月半ぶりとなる。朝方は、買いが先行した。前週末の米国株式市場で、堅調な経済指標などを背景に主要3指数が上昇。円安進行も支えとなり、日経平均は前場前半に2万9143円89銭(前週末比287円45銭高)まで上伸した。一巡後は、利益確定売りに伸び悩んだが、下値は限定され、前引けにかて2万9000円台で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の24円強を筆頭にファナック<6954>が16円強、TDK<6762>が15円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、陸運、空運、精密など28業種が値上がりし、海運、その他製品など5業種が値下がりした。東証プライム銘柄の64.1%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億5451万株、売買代金は1兆6864億円。騰落銘柄数は値上がり1177銘柄、値下がり569銘柄、変わらず89銘柄。

 市場からは「前週に日銀の金融政策決定会合を無事通過した。とりあえず政策変更に対する不透明感が後退し、円安も買い安心感につながった。ただ、決算発表はこれからであり、注目のFOMC(米連邦公開市場委員会、2−3日開催)を乗り切れるかを見極めたい」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、小田急<9007>、京成<9009>、西武HD<9024>などの陸運株が上昇。JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も引き締まった。オリンパス<7733>、HOYA<7741>、テルモ<4543>などの精密株や、東電力HD<9501>、中部電力<9502>、九州電力<9508>などの電気・ガス株も高い。ダイキン<6367>、コマツ<6301>、菱重工<7011>などの機械株も堅調。信越化<4063>、日東電工<6988>、日産化学<4021>などの化学株や、三井物産<8031>、住友商<8053>、丸紅<8002>などの卸売株も値を上げた。

 半面、川崎汽<9107>、商船三井<9104>、郵船<9101>などの海運株が下落。任天堂<7974>、タカラトミー<7867>などのその他製品株も安い。金属製品株では、LIXIL<5938>、岡部<5959>の下げが目立った。

 個別では、遠藤照明<6932>がストップ高となり、アイエスビー<9702>、サクサ<6675>などが値上がり率上位。半面、キャリアデ<2410>、グローバルK<6189>、エンプラス<6961>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社