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国内市況ニュース

日経平均は202円高と大幅に4日続伸、連日で年初来高値更新―TOPIXは33年ぶり水準=16日前場

2023-05-16 11:52:00.0

 16日前場の日経平均株価は前日比202円37銭高の2万9828円71銭と大幅に4営業日続伸し、取引時間中で3営業日連続の年初来高値更新となった。TOPIX(東証株価指数は)は同8.00ポイント高の2122.85ポイントと21年9月14日高値(2120.18ポイント)を超え、1990年8月以来約33年ぶりの水準に浮上した。

 朝方は、15日の米国株高を受け、買いが先行した。特にSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の大幅高を反映し、半導体関連株中心に値を上げ、日経平均は一時2万9890円59銭(前日比264円25銭高)まで上昇した。一巡後は利益確定売りに上値が重くなったが、下値は限定された。日本時間午前11時に中国4月の鉱工業生産(前年同月比5.6%増、市場予想は同10.9%増)、小売売上高(同18.4%増、同21.9%増)が発表され、ともに市場予想を下回ったが、直後の反応は鈍かった。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の61円強を筆頭にファーストリテ<9983>が41円強、アドバンテスト<6857>が38円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、鉱業、小売、医薬品など22業種が値上がりし、海運、ガラス土石、保険など11業種が値下がりした。

 東証プライムの出来高は8億3159万株、売買代金は1兆7756億円。騰落銘柄数は値上がり845銘柄、値下がり898銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「外国人主導の強い展開だ。日銀の金融緩和継続はもとより、PBR(株価純資産倍率)1倍割れ是正に向けた株主還元策の広がりなどが相場を後押ししている。ただ、高値警戒感は否めず、いったん調整してもいいのではないか」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、東北電力<9506>などの電気・ガス株が上昇。INPEX<1605>、日鉄鉱<1515>などの鉱業株も高い。イオン<8267>、7&iHD<3382>、すかいらくH<3197>などの小売株や、第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、エーザイ<4523>などの医薬品株も買われた。鹿島<1812>、清水建設<1803>、大林組<1802>などの建設株も引き締まり、日本紙<3863>、王子HD<3861>などのパルプ・紙株も堅調。

 半面、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が軟調。東海カーボン<5301>、板硝子<5202>、住友大阪<5232>ガラス土石株も安い。第一生命HD<8750>、かんぽ生命<7181>などの保険株や、三井不<8801>、東急不HD<3289>、東建物<8804>などの不動産株も売られた。

 個別では、PCDEP<7618>、芝浦機械<6104>、フェイスNW<3489>がストップ高カイ気配となり、コプロHD<7059>などが値上がり率上位。半面、FFJ<7092>、ティラド<7236>がストップ安となり、河西工<7256>が値下がり率トップ。

提供:ウエルスアドバイザー社