社会課題の解決に頑張る人と共感して資金を出す人を繋ぐ
- 佐伯:
- 三井住友銀行では2021年から、人生100年時代を豊かに過ごすきっかけづくりとして「SMBCエルダープログラム」を提供しています。同サービスでは、銀行員であるコンシュルジュが定期的なご連絡やご自宅への訪問を通じ、「話を聞いてほしい」「スマートフォンの使い方が分からない」等のお悩みごとの解決をお手伝いしています。
- 米良:
- 私たちREADYFORは2014年に日本で初めてのクラウドファンディングのサービスの提供を始めました。以来、一貫してNPO(民間非営利組織)、大学、福祉関係など様々な社会課題の解決に尽力される皆さまに寄り添って「寄付集め」という部分をサポートしています。
- READYFORを設立したのは、自分がやりたいことがあるにも関わらず、資金面で悩まれている方がたくさんいらっしゃると感じたことがきっかけです。一方で、やりたいことがある方に共感して資金を出してくれる人もいらっしゃいます。インターネットを使えば両者を繋ぐことができると思い、当時米国で広まっていたクラウドファンディングを日本に持ち込んで事業をスタートしました。
READYFOR株式会社
代表取締役CEO
米良 はるか氏
- 佐伯:
- 「SMBCエルダープログラム」では、同サービスに共感いただきました31社の企業さまと提携し、サポートを一緒に行っています。READYFORの皆さまには2022年からご参画いただいています。「万一、私が亡くなった際は大切なお金を世の中のために使ってほしい」といった寄付で迷われているお客さまを中心に、READYFORの皆さまにご相談いただいています。
- 米良:
- クラウドファンディングの認知拡大に努めていた約6年前、私は悪性リンパ腫というがんになりました。幸い数年前に開発された抗がん剤に命を救われ、今は元気に企業経営をさせていただいています。その薬が開発される以前は、私がかかった病気の5年生存率は20%程度でしたが、現在は90%程度だそうです。薬がなかったら、自分の人生は現在とまったく変わったものになっていたと思います。
- この経験から、新しい薬が開発されるまでの流れを調べると、希少疾患など完成薬の販売量が見込めずビジネスが成立しづらい研究分野にはなかなか資金が集まらないことを知りました。資本主義は素晴らしい社会制度ですが、一方でマーケットニーズが少ないところは取り残されてしまう。そのような領域は、新薬開発以外にも多く存在すると感じました。
- クラウドファンディングを通じて、地方創生や福祉、困窮家庭対策等、非常に重要な領域で活動されている方を見聞きしていました。資金が集まりにくい分野にお金が流れ、その流れをさらに太くするサービスをつくりたいと思いました。
図表①READYFORのパーパス(存在意義)
最適な遺贈先が決まるまで丁寧にコーディネート
株式会社三井住友銀行
ライフシフト・ソリューション部長
佐伯 亜紀子
- 佐伯:
- とても素敵なお考えですね。クラウドファンディングや寄付に皆さまの想いを実現していく、とても公益的なお仕事と思いました。
- 米良:
- 弊社の遺贈寄付サポート事業は、「SMBCエルダープログラム」に参画したことで非常にすそ野が広がりました。
- 特に、おひとりさまと呼ばれる方は相続人がいらっしゃらない、もしくは親戚はいるものの縁遠いといったケースがほとんどです。私たちは14年間にわたるクラウドファンディング事業を通じ、約3万件の社会貢献や福祉活動等を支援してきました。自分の資産を社会に役立てたいお客さまに最適な寄付先をご紹介させていただけることが、弊社の存在価値と考えます。
- 元気なうちに自分の資産をどう運用していくか、あるいは相続に対してどのように準備をすればよいかは三井住友銀行さんの「本丸」といえるでしょう。一方で寄付という領域は、私たちがこれまで積み上げてきたノウハウを基にしっかり審査し、お客さまの意向に合致した活動をされている団体を、自信をもってご紹介させていだいています。
- 佐伯:
- 印象深いお客さまのエピソードをぜひ教えてください。
- 米良:
- 「SMBCエルダープログラム」でご紹介いただいたお客さまに、奥さまがすでに他界されていた男性がいらっしゃいました。奥さまは自分の資産は母校に寄付したかったそうですが、弊社の遺贈コンサルタントが調べるとすでに廃校になっていました。弊社では男性と何度もお打ち合わせして、最終的にはご夫婦の資産を1つにまとめ、最適な寄付先に遺贈することになりました。弊社の遺贈コンサルタントは、ときには1年以上かけて様々なご提案をさせていただきながら、お客さまに最適な遺贈先が決まるまで丁寧にコーディネートいたします。
- 夫を早くに亡くし、お子さまもいない女性のお客さまもよく覚えています。私が最初にお会いしたときは、終活を粛々と進めて、その流れで遺贈寄付を検討するとのお考えでした。その後、弊社の遺贈コンサルタントと打ち合わせを重ねるうちに、ご自身の母親が身体にハンディキャップがあり介護生活が長かったこと、担当の介護士から同業界の厳しい労働実態を聞いて何とかならないのかと心配したこと等を話してくださいました。そこで介護業界を支援するNPOを紹介したところ、お客さまの顔がぱっと明るくなり、次の打ち合わせの場で遺贈寄付することが決まりました。
図表②遺贈寄付のスキーム
- 日本にはまだ遺贈寄付をご存知でない方がたくさんいらっしゃるでしょう。「SMBCエルダープログラム」を提供する三井住友銀行さんと力を合わせて、私たちは豊かな人生の最後を遺贈寄付という形でサポートしていきたいと考えています。
- 佐伯:
- 本日のお話を聞いて、遺贈寄付は生前のうちにご自身の資産の行方を決めて、残りの人生を前向きに楽しめる仕組みと改めて感じました。ありがとうございました。
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