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国内市況ニュース

日経平均は290円安と3日ぶり大幅反落、売り一巡後の戻り限定―半導体関連の軟調続く=19日後場

2023-09-19 15:25:00.0

 3連休明け19日後場の日経平均株価は前週末比290円50銭安の3万3242円59銭と3営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。18日の米国株式は小幅ながら反発したものの、前週末に米ハイテク株を中心に大きく下落し、重しとなった。日経平均は下げ幅を広げ、前引け間際には3万3128円86銭(前週末比404円23銭安)まで下押しした。後場入り後は売り一巡で下げ渋ったが、戻りは限定された。なかで、半導体関連株が引き続き軟調に推移し、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の116円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が45円強、ソフバンG<9984>が45円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、鉄鋼、鉱業、銀行など22業種が値上がりし、精密、サービス、電機など11業種が値下がりした。東証プライム銘柄の58.7%が上昇し、TOPIX(東証株価指数)の3営業日続伸(前週末比1.92ポイント高の2430.30)につながり、連日でバブル経済崩壊後の高値を更新した。

 東証プライムの出来高は17億1613万株、売買代金は4兆1962億円。騰落銘柄数は値上がり1079銘柄、値下がり704銘柄、変わらず53銘柄。

 市場からは「前週末の米株安を織り込んで下落したが、ハイテク株中心に売られ、バリュー(割安)株はしっかりだ。9月配当狙いの買いが支えになっているとみられる。ただ、日米の金融政策決定会合を通過するまでは買いにくい面もある」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741>、東精密<7729>、テルモ<4543>などの精密株が下落し、リクルートH<6098>、エムスリー<2413>、オリエンタルランド(OLC)<4661>などのサービス株も安い。スクリン<7735>、ルネサス<6723>、ソニーG<6758>、ニデック<6594>などの電機株も売られ、阪急阪神<9042>、京成<9009>、近鉄GHD<9041>などの陸運株も値を下げた。ファストリテ<9983>、イオン<8267>、ニトリHD<9843>などの小売株や、第一三共<4568>、中外薬<4519>、アステラス薬<4503>などの医薬品株も軟調。

 半面、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が上昇。日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株も高く、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も値を上げた。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株や、日産自<7201>、ホンダ<7267>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株も買われた。

 個別では、ギフトHD<9279>、エンプラス<6961>、ローツェ<6323>などが値下がり率上位。半面、丸三証<8613>がストップ高となり、リョービ<5851>、東洋証<8614>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社