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国内市況ニュース

日経平均437円安と大幅反落、YCC柔軟化報道で売り優勢―東証プライム銘柄8割近くが下落=28日前場

2023-07-28 11:45:00.0

 28日前場の日経平均株価は前日比437円19銭安の3万2453円97銭と大幅反落。朝方は、売り優勢で始まった。午前2時ごろに日銀がきょうまで開く金融政策決定会合でYCC(イールドカーブ・コントロール、長短金利操作)の柔軟化を議論すると伝わり、円高が進行するとともにナイト・セッション(夜間立会取引)で日経平均先物が急落。27日の米国株安も重しとなり、日経平均は下げ幅を拡大し、一時3万2342円18銭(前日比548円98銭安)まで下落した。その後下げ渋ったが、戻りは限定され、前引けにかけて上値が重くなった。日銀会合の結果を見極めたいとして手控え気分が強まった。全般は、主力株中心に広範囲に売られた。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の56円弱を筆頭にオムロン<6645>が27円強、ソフバンG<9984>が22円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電機、精密、医薬品など29業種が値下がりし、銀行、海運、保険など4業種が値上がりした。東証プライム銘柄の79.4%が下落した。

 東証プライムの出来高は7億7948万株、売買代金は1兆8681億円。騰落銘柄数は値上がり319銘柄、値下がり1457銘柄、変わらず57銘柄。

 業種別では、アドバンテスト<6857>、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、キヤノン<7751>などの電機株や、オリンパス<7733>、HOYA<7741>、トプコン<7732>などの精密株が軟調。第一三共<4568>、アステラス薬<4503>、武田薬<4502>などの医薬品株も安く、日産自<7201>、トヨタ<7203>、三菱自<7211>、日野自<7205>などの輸送用機器株も売られた。三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株や、東レ<3402>、オンワードH<8016>などの繊維製品株もさえない。東電力HD<9501>、関西電力<9503>、四国電力<9507>などの電気・ガス株も値を下げた。

 半面、りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>などの銀行株が堅調。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も引き締まり、第一生命HD<8750>、かんぽ生命<7181>、T&DHD<8795>などの保険株も高い。

 個別では、フューチャー<4722>、北陸電工<1930>、シルバライフ<9262>などの下げが目立った。半面、フタバ<7241>、アマノ<6436>、シンプレHD<4373>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社