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国内市況ニュース

日経平均は255円高と大幅反発、米ハイテク株高・円安で買い先行―値がさ半導体関連など堅調=15日前場

2023-08-15 11:52:00.0

 15日前場の日経平均株価は前日比255円70銭高の3万2315円61銭と大幅反発。朝方は、14日の米ハイテク株高や円安・ドル高進行を受け、買いが先行した。取引開始前に発表された23年4−6月期実質GDP(国内総生産)速報値が市場予想を上回ったことも支えとなった。日経平均は上げ幅を拡大し、前場早々に3万2403円93銭(前日比344円02銭高)まで上伸した。一巡後は戻り売りに伸び悩み、一時3万2232円85銭(同172円94銭高)まで押し戻された。ただ、売りは続かず、引けにかけて3万2300円台で推移した。なかで、値がさ半導体関連株などが堅調となり、指数を支えた。

 日本時間午前11時に中国7月の鉱工業生産(前年同月比3.7%増、市場予想は4.3%増)、小売売上高(同2.5%増、同4.0%増)が発表され、いずれも市場予想を下回ったが、影響は限定された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の61円を筆頭に東エレク<8035>が47円強、アドバンテス<6857>が33円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、鉄鋼、海運、電機など24業種が値上がりし、パルプ・紙、水産・農林、ガラス土石など9業種が値下がりした。東証プライム銘柄の57.9%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億5532万株、売買代金は1兆6042億円。騰落銘柄数は値上がり1063銘柄、値下がり698銘柄、変わらず72銘柄。

 市場からは「中国経済指標は市場予想を下回ったが、悪いのはある程度分かっていたことであり、むしろ景気対策への期待感につながりやすい。ただ、きのうで決算が一巡し、日本時間今晩に米7月小売売上高など重要経済指標を控えており、動きづらい面もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。日本製鉄<5401>、JFEHD<5411>などの鉄鋼株や、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も高い。ソニーG<6758>、TDK<6762>、スクリン<7735>、安川電機<6506>などの電機株も買われた。コマツ<6301>、日立建機<6305>、SMC<6273>などの機械株や、テルモ<4543>、HOYA<7741>、東精密<7729>などの精密株も値上げた。丸紅<8002>、伊藤忠<8001>、三菱商<8058>などの卸売株や、T&DHD<8795>、東京海上<8766>、MS&AD<8725>などの保険株も物色された。

 半面、王子HD<3861>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株や、ニッスイ<1332>、サカタのタネ<1377>などの水産・農林株が軟調。ガイシ<5333>、TOTO<5332>、太平洋セメ<5233>などのガラス土石株や、LIXIL<5938>、リンナイ<5947>などの金属製品株も安い。

 個別では、レアジョブ<6096>がストップ高カイ気配となり、メドレー<4480>がストップ高。エムアップH<3661>、ビーロット<3452>なども大幅高。半面、ダブルスタン<3925>がストップ安売り気配となり、マーケットエンター<3135>、ベース<4481>などの下げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社