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国内市況ニュース

日経平均は396円高と3日ぶり大幅反発、日銀「現状維持」観測報道で買い先行―高値圏で推移=24日前場

2023-07-24 11:46:00.0

 24日前場の日経平均株価は前週末比396円46銭高の3万2700円71銭と3営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。前週末21日夕に日銀が金融政策決定会合(27−28日開催)で現行の緩和政策を維持するとの観測報道が伝わり、円安・ドル高が進行するとともにナイト・セッション(夜間立会取引)で日経平均先物が急上昇。この流れを受け、週明けの日経平均は上げ幅を拡大し、一時3万2756円62銭(前週末比452円37銭高)まで上伸した。一巡後は戻り売りにいったん伸び悩んだが、下値は限定され、前引けにかけて高値圏で推移した。なかで、値がさ主力株を中心に広範囲に物色された。

 日経平均プラス寄与度では、ファストリテ<9983>の83円強を筆頭に東エレク<8035>が50円強、アドバンテスト<6857>が34円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉄鋼、鉱業、輸送用機器、不動産など31業種が値上がりし、銀行、海運の2業種が値下がりした。東証プライム銘柄の83.6%が上昇した。

 東証プライムの出来高は6億3817万株、売買代金は1兆5328億円。騰落銘柄数は値上がり1534銘柄、値下がり246銘柄、変わらず54銘柄。

 市場からは「日銀が金融政策を据え置くとの観測が強まり、海外短期筋が先物に買いを入れたようだ。戻り待ちの売りも控えているが、CTA(商品投資顧問業者)が買いポジションを積み上げるとの話も出ており、トレンド変化の可能性もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ストップ高の東製鉄<5423>や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、合同鉄<5410>などの鉄鋼株が上昇。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。日産自<7201>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、三菱自<7211>などの輸送用機器株も高く、三井不<8801>、住友不<8830>、三菱地所<8802>などの不動産株も買われた。出光興産<5019>、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株や、住友鉱<5713>、古河電工<5801>、フジクラ<5803>、大阪チタ<5726>などの非鉄金属株も堅調。ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株も値を上げた。

 半面、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株が軟調。川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株もさえない。

 個別では、共英製鋼<5440>、アーレスティ<5852>、RPAH<6572>などの上げが目立った。半面、宮越HD<6620>、ISID<4812>、ネクステージ<3186>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社