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国内市況ニュース

日経平均は108円高と続伸、米国株高で買い先行も伸び悩む―半導体関連株安が重し=3日前場

2023-04-03 11:49:00.0

 3日前場の日経平均株価は前週末比108円41銭高の2万8149円89銭と続伸。朝方は、広範囲に買いが先行した。前週末3月31日に発表された米2月PCE(個人消費支出)のコア価格指数が市場予想を下回り、インフレへの警戒感が和らぎ、米主要株価指数が上昇。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で2万8258円91銭(前週末比217円43銭高)まで上伸した。一巡後は、東エレク<8035>、アドバンテスト<6857>などの半導体関連株安が重しとなり、一時2万8120円71銭(同79円23銭高)まで伸び悩んだ。その後は持ち直したが、戻りは鈍かった。

 なお、日本時間午前10時45分に発表された財新の中国3月製造業PMI(購買担当者景気指数)は50.0(前月比1.6ポイント低下)と市場予想の51.4を下回ったが、直後の反応は限られた。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の54円強を筆頭に、エムスリー<2413>が9円強、リクルートHD<6098>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、NY原油先物高を背景にした鉱業、石油石炭製品や、その他金融、精密など28業種が値上がりし、海運、ゴム製品など5業種が値下がりした。東証プライム銘柄では、全体の78.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は5億9546万株、売買代金は1兆4244億円。騰落銘柄数は値上がり1441銘柄、値下がり334銘柄、変わらず59銘柄。

 市場からは「先端半導体製造装置の輸出規制への懸念から、半導体関連株の下げが目立つが、全体的にはしっかりだ。3月中旬以降、買い上がったことで、押し目買いニーズは増えている。東証がPBR(株価純資産倍率)1倍割れ企業に改善策を要請したことで、日本の上場企業が変化することへの期待もある」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>、K&Oエナジ<1663>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>、出光興産<5019>などの石油石炭製品株が上昇。JPX<8697>、クレセゾン<8253>、オリックス<8591>などのその他金融株も高い。オリンパス<7733>、HOYA<7741>、島津製<7701>などの精密株も値を上げ、三井住友<8316>、みずほ<8411>、りそなHD<8308>などの銀行株も買われた。

 半面、ブリヂス<5108>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株が軟調。川崎汽<9107>、商船三井<9104>などの海運株や、三井物産<8031>、豊田通商<8015>などの卸売株もさえない。

 個別では、Mフォワード<3994>、SREHD<2980>、リブセンス<6054>などが値上がり率上位。半面、理計器<7734>、北陸電気工<6989>、タツモ<6266>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社