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国内市況ニュース

日経平均は33円高と3日ぶり小反発、前日終値挟みもみ合い―米雇用統計を控え様子見=4日後場

2023-08-04 15:23:00.0

 4日後場の日経平均株価は前日比33円47銭高の3万2192円75銭と3日ぶりに小反発。朝方は、米長期金利の上昇を背景にした3日の米国株安が重しとなり、日経平均は前場の早い段階で3万1934円35銭(前日比224円93銭安)まで下落した。一巡後は、きのうまで大幅続落していたことで、自律反発狙いの買いを誘い、いったん上げに転じた。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、一時3万2294円70銭(同135円42銭高)まで値を上げた。ただ、買いは続かず、その後は前日終値を挟んでもみ合う場面が目立った。日本時間4日午後9時30分に米7月雇用統計の発表を控え、様子見気分に傾いた。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の19円弱を筆頭に花王<4452>、ソフバンG<9984>が10円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、水産・農林、保険など17業種が値上がりし、繊維製品、その他製品、ゴム製品など16業種が値下がりした。東証プライム銘柄の56.8%が上昇した。

 東証プライムの出来高は15億8609万株、売買代金は3兆7196億円。騰落銘柄数は値上がり1044銘柄、値下がり707銘柄、変わらず84銘柄。

 市場からは「米雇用統計を見極めたいとの空気は根強く、結果を受けて米長期金利がどう動くかが目先の注目点になる。ただ、来週に向けて決算ラッシュが続き、個別株の選別物色が一段と強まることになろう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、商船三井<9104>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。水産・農林株では、ニッスイ<1332>が上昇し、マルハニチロ<1333>もしっかり。東京海上<8766>、T&DHD<8795>、MS&AD<8725>などの保険株も買われ、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も値を上げた。りそなHD<8308>、三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>などの銀行株や、大和証G<8601>、野村<8604>、SBI<8473>などの証券商品先物株も引き締まった。

 半面、ゴールドウイン<8111>、ワールド<3612>などの繊維製品株や、ヤマハ<7951>、タカラス<7981>などのその他製品株が軟調。ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株や、大王紙<3880>、三菱紙<3864>などのパルプ・紙株も安い。エーザイ<4523>、住友ファーマ<4506>、協和キリン<4151>などの医薬品株も売られ、古河電工<5801>、住友電工<5802>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も値を下げた。

 個別では、日東紡<3110>、エンプラス<6961>、品川リフラ<5351>がストップ高となり、UACJ<5741>も一時ストップ高。半面、ネットワン<7518>、エアウォータ<4088>、TDCソフト<4687>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社