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日経平均は２８円安と小幅に３日続落、自律反発狙いの動きに一時上げ転換も買い続かず＝４日前場

2023-08-04 11:47:00.0

　４日前場の日経平均株価は前日比２８円３４銭安の３万２１３０円９４銭と小幅ながら３日続落。朝方は、米長期金利の上昇を背景にした３日の米国株安が重しとなり、日経平均は前場の早い段階で３万１９３４円３５銭（前日比２２４円９３銭安）まで下落した。一巡後は、きのうまで大幅続落していたことで、自律反発狙いの買いを誘い、いったん上げに転じた。時間外取引での米株価指数先物高も支えとなり、一時３万２２９４円７０銭（同１３５円４２銭高）まで値を上げた。ただ、買いは続かず、その後は再度マイナス圏入りし、前引けにかけて小安い水準で推移した。

　日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の１３円強を筆頭にテルモ<4543>が９円強、任天堂<7974>が７円強と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、繊維製品、その他製品、ゴム製品など１９業種が値下がりし、海運、保険、鉱業など１４業種が値上がりした。

　東証プライムの出来高は８億１６１０万株、売買代金は１兆９４９３億円。騰落銘柄数は値上がり８４１銘柄、値下がり９０５銘柄、変わらず８７銘柄。

　市場からは「米国債の格下げをきっかけとした市場の動揺も収まりつつあるようだ。日経平均は心理的なフシ目となる３万２０００円を一時割り込んだが、さらに売り込む動きにはつながらず、テクニカルリバウンドに入ったとみられる」（中堅証券）との声が聞かれた。

　業種別では、ゴールドウイン<8111>、ワールド<3612>などの繊維製品株が下落。ヤマハ<7951>、クリナップ<7955>などのその他製品株や、ブリヂス<5108>、住友ゴム<5110>などのゴム製品株も安い。東電力ＨＤ<9501>、関西電<9503>、大ガス<9532>などの電気・ガス株や、エーザイ<4523>、住友ファーマ<4506>、協和キリン<4151>などの医薬品株も軟調。古河電工<5801>、住友電工<5802>、住友鉱<5713>などの非鉄金属株も売られた。

　半面、商船三井<9104>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が堅調。東京海上<8766>、Ｔ＆ＤＨＤ<8795>、ＭＳ＆ＡＤ<8725>などの保険株も高く、ＩＮＰＥＸ<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も引き締まった。りそなＨＤ<8308>、三菱ＵＦＪ<8306>、あおぞら<8304>などの銀行株も買われた。

　個別では、ネットワン<7518>、エアウォータ<4088>、ＴＤＣソフト<4687>などが値下がり率上位。半面、日東紡<3110>がストップ高カイ気配となり、品川リフラ<5351>がストップ高。ＵＡＣＪ<5741>などの上げも目立った。

提供：ウエルスアドバイザー社