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日経平均は120円安と続落、米国株安が重し―東証プライム銘柄8割超が下落=20日前場

2023-09-20 11:48:00.0

 20日前場の日経平均株価は前日比120円38銭安の3万3122円21銭と続落。朝方は、きのう日経平均が大幅反落した反動もあり、強含んで始まったが、19日の米国株安が重しとなり、すかさず下げに転じた。その後、9月中間配当狙いの動きもあり、プラス圏に引き戻す場面もあったが、買いは続かず、再度軟化。株価指数先物売りを交えて下げ幅を広げ、前引け近くには3万3111円68銭(前日比130円91銭安)まで値を下げた。

 日経平均マイナス寄与度では、テルモ<4543>の14円強を筆頭に信越化<4063>、中外薬<4519>が9円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、石油石炭製品、電気・ガス、パルプ・紙など31業種が値下がりし、海運、陸運の2業種が値上がりした。東証プライム銘柄の80.3%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億1246万株、売買代金は1兆9894億円。騰落銘柄数は値上がり311銘柄、値下がり1475銘柄、変わらず49銘柄。

 市場からは「米株安が重しになったが、基本的にはFOMC(米連邦公開市場委員会、19−20日)を控え、ポジションを軽くするため、売ったり、買い戻したりしており、指数も揺れ動いている。FOMCは無難に通過するとみられるが、仮に米金利の長期見通しが引き上げられれば、調整は避けられないだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ENEOS<5020>、出光興産<5019>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株が軟調。関西電力<9503>、東北電力<9506>、北海道電力<9509>などの電気・ガス株も安い。王子HD<3861>、日本紙<3863>、北越コーポ<3865>などのパルプ・紙株や、帝人<3401>、オンワードH<8016>、ゴールドウイン<8111>などの繊維製品株も値を下げた。任天堂<7974>、バンナム<7832>、ヤマハ<7951>などのその他製品株も売られた。

 半面、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が堅調。NXHD<9147>、JR東日本<9020>、京成<9009>などの陸運株も高い。

 個別では、エンプラス<6961>、アクシージア<4936>、IPEX<6640>などが値下がり率上位。半面、丸三証<8613>がストップ高カイ気配となり、ケミコン<6997>、ホットランド<3196>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社