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日経平均は４０９円高と３連騰、米債務上限問題の基本合意を好感―終値でのバブル後高値上回る＝２９日前場

2023-05-29 11:48:00.0

　２９日前場の日経平均株価は前週末比４０９円５３銭高の３万１３２５円８４銭と大幅に３営業日続伸。２２日に付けた終値ベースでのバブル経済崩壊後の最高値（３万１０８６円８２銭）を上回った。朝方は、買いが先行した。現地２７日にバイデン米大統領と野党・共和党のマッカーシー下院議長が米債務上限問題で基本合意し、好感された。前週末の米国株高に続き、日本時間２９日の時間外取引で米株価指数先物が上昇し、円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前場早々に３万１５６０円４３銭（前週末比６４４円１２銭高）まで上伸した。一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、下値は限定された。

　日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の４８円強を筆頭にソフバンＧ<9984>が４３円強、東エレク<8035>が２６円強と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、海運、卸売、鉱業、銀行など３２業種が値上がりし、電気・ガスの１業種が値下がりした。東証プライム銘柄の７７．５％が上昇した。

　東証プライムの出来高は６億３２５万株、売買代金は１兆７６３６億円。騰落銘柄数は値上がり１４２３銘柄、値下がり３３３銘柄、変わらず７９銘柄。

　市場からは「値がさハイテク株で指数を持ち上げ、日経平均はスピード違反気味だ。もっとも、海外投資家は日本企業の価値向上をにらみ、買い続けている。上昇トレンドに変化はなく、いずれ国内勢も参戦せざるを得ないだろう」（中堅証券）との声が聞かれた。

　業種別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が上昇。三井物産<8031>、住友商<8053>、三菱商<8058>、丸紅<8002>などの卸売株も高く、ＩＮＰＥＸ<1605>、Ｋ＆Ｏエナジ<1663>などの鉱業株も引き締まった。三井住友<8316>、三菱ＵＦＪ<8306>、みずほ<8411>などの銀行株や、ＭＳ＆ＡＤ<8725>、東京海上<8766>、第一生命ＨＤ<8750>などの保険株も買われた。野村<8604>、ＳＢＩ<8473>、マネックスＧ<8698>などの証券商品先物株も堅調。

　半面、中国電力<9504>、沖縄電力<9511>、大阪ガス<9532>などの電気・ガス株がさえない。

　個別では、ＰＨＣＨＤ<6523>、シンプレＨＤ<4373>、ＹＡＣＨＤ<6298>などが値上がり率上位。半面、ＪＰＨＤ<2749>、テノＨＤ<7037>、ファイズＨＤ<9325>などが値下がり率上位。

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