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国内市況ニュース

日経平均は154円安と4日続落、欧米株安で売り先行も下げ渋る―先物に断続的な買い=7日前場

2023-07-07 11:46:00.0

 7日前場の日経平均株価は前日比154円14銭安の3万2618円88銭と4日続落。朝方は、売りが先行した。金融引き締め長期化への懸念から、6日の欧米株式市場で主要株価指数が軒並み下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万2327円90銭(前日比445円12銭安)まで下押した。7日と週明け10日の指数連動型ETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りも引き続き需給面での重しとして意識された。ただ、売り一巡後は、株価指数先物への断続的な買いを交えて下げ渋り、一時3万2711円87銭(同61円15銭安)まで引き戻した。その後は上値が重くなったが、前引けにかけて3万2600円台で推移した。

 日経平均マイナス寄与度では、エーザイ<4523>の21円強を筆頭にソフバンG<9984>が20円弱、ダイキン<6367>が15円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、機械、電気・ガス、医薬品など22業種が値下がりし、海運、空運、陸運など11業種が値上がりした。東証プライム銘柄の57.1%が下落した。

 東証プライムの出来高は7億5782万株、売買代金は1兆8786億円。騰落銘柄数は値上がり696銘柄、値下がり1048銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「売り一巡後は短期筋が買い戻しに動いたのだろう。ETF(上場投資信託)の分配金捻出売りをにらんで先回りして先物を売った向きが巻き戻したとみられる。10日までは需給懸念を引きずるが、これを通過すれば、すっきりする。いわば、足元は買いのチャンスと言えよう」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が軟調。コマツ<6301>、日立建機<6305>、クボタ<6326>などの機械株や、東電力HD<9501>、中部電力<9502>、中国電力<9504>などの電気・ガス株も安い。住友ファーマ<4506>、武田薬<4502>、大塚HD<4578>などの医薬品株も値を下げた。丸紅<8002>、伊藤忠<8001>、住友商<8053>などの卸売株や、三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株も売られた。

 半面、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株や、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株が引き締まった。JR東日本<9020>、JR西日本<9021>、JR東海<9022>などの陸運株も高い。任天堂<7974>、広済堂HD<7868>などのその他製品株も値を上げた。

 個別では、WNIウェザ<4825>、OSG<6136>、サニックス<4651>などの下げが目立った。半面、わらべや日洋<2918>、大黒天<2791>、三井海洋<6269>などが値上がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社