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日経平均は３３３円安と大幅続落、米株安で売りが先行―中国でのコロナ再拡大も重し＝２４日前場

2023-05-24 11:45:00.0

　２４日前場の日経平均株価は前日比３３３円９４銭安の３万６２３円８３銭と大幅続落。朝方は、売りが先行した。米債務上限問題をめぐる政府と野党・共和党との協議に進展がなく、２３日の米国株式市場で主要３指数が下落。高値警戒感から利益確定売りも出やすかった。株価指数先物売りを交えて日経平均は下げ幅を拡大し、前引け近くには３万５９７円１３銭（前日比３６０円６４銭安）まで下落した。中国で新型コロナウイルス感染が再拡大しているとの報道が相次ぎ、重しとして意識された面もある。

　日経平均マイナス寄与度では、ファーストリテ<9983>の９０円強を筆頭にソフバンＧ<9984>が２３円強、東エレク<8035>が１８円強と続いた。東証業種別株価指数（全３３業種）では、空運、サービス、陸運など２５業種が値下がりし、電気・ガス、鉱業、石油石炭製品など８業種が値上がりした。東証プライム銘柄の６０．５％が下落した。

　東証プライムの出来高は５億９５１４万株、売買代金は１兆５４６１億円。騰落銘柄数は値上がり６２２銘柄、値下がり１１１１銘柄、変わらず１０１銘柄。

　市場からは「基本的には短期的な急騰による反動だが、米債務上限問題の不透明感や中国でのコロナ感染再拡大のニュースが売りを促す要因となっている。ただ、米債務上限をめぐる協議で合意に達すれば、米株上昇とともに日本株も買われることになろう」（銀行系証券）との声が聞かれた。

　業種別では、ＪＡＬ<9201>、ＡＮＡ<9202>などの空運株が下落。リクルートＨ<6098>、エムスリー<2413>、オリエンタルランド（ＯＬＣ）<4661>などのサービス株も安い。東急<9005>、京成<9009>、西武ＨＤ<9024>などの陸運株や、三越伊勢丹<3099>、Ｊフロント<3086>、高島屋<8233>などの小売株も売られた。帝人<3401>、東レ<3402>などの繊維製品株もさえず、任天堂<7974>、バンナム<7832>、凸版<7911>などのその他製品株も軟調。資生堂<4911>、信越化<4063>、日東電<6988>などの化学株も値を下げた。

　半面、関西電力<9503>、東電力ＨＤ<9501>、中国電力<9504>、東北電力<9506>などの電気・ガス株が上昇。ＩＮＰＥＸ<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株や、ＥＮＥＯＳ<5020>、出光興産<5019>、コスモエネＨ<5021>などの石油石炭製品株も高い。トヨタ<7203>、トヨタ紡織<3116>などの輸送用機器株も買われた。

　個別では、ケミコン<6997>がストップ安ウリ気配となり、円谷ＦＨ<2767>、オイラ大地<3182>などが値下がり率上位。半面、芦森工<3526>、Ｖキューブ<3681>、川田ＴＥＣＨ<3443>などが値上がり率上位。

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