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国内市況ニュース

日経平均は115円高と続伸、午後はもみ合い―新規材料に乏しく引き続き商い低調=10日後場

2023-04-10 15:29:00.0

 10日後場の日経平均株価は前週末比115円35銭高の2万7633円66銭と続伸。朝方は、買いが先行した。前週末7日の米国株式市場は、聖金曜日(グッドフライデー)の祝日で休場ながら、同日に発表された米3月雇用統計を受け、景気減速への懸念が後退した。円安・ドル高も支えとなり、日経平均は前場の早い段階で2万7737円49銭(前週末比219円18銭高)まで上昇した。ただ、一巡後は戻り売りに押され、前場後半に向けて伸び悩んだ。後場は持ち直す場面もあったが、買い気は鈍く、大引けにかけてもみ合った。新規の手掛かり材料に乏しく、海外投資家の参加が少ないなか、前週末に引き続き商いは低調だった。

 日経平均プラス寄与度では、ファーストリテ<9983>の47円強を筆頭に第一三共<4568>が10円強、任天堂<7974>が7円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、海運、その他製品、鉱業など30業種が値上がりし、パルプ・紙、倉庫運輸関連、ガラス土石の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄の72.5%が上昇した。

 東証プライムの出来高は8億2018万株、売買代金は1兆9114億円。騰落銘柄数は値上がり1332銘柄、値下がり415銘柄、変わらず88銘柄。

 市場からは「米雇用統計は無事通過したが、今週は米3月CPI(消費者物価指数)など重要経済指標を控える。国内で2月期決算が出てくることもあり、材料を一つ一つ消化していく流れになる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が上昇。バンナム<7832>、ミズノ<8022>などのその他製品株や、INPEX<1605>、三井松島HD<1518>などの鉱業株も高い。MS&AD<8725>、東京海上<8766>、第一生命HD<8750>などの保険株も買われ、浜ゴム<5101>、ブリヂス<5108>などのゴム製品株も引き締まった。住友ファーマ<4506>、アステラス薬<4503>などの医薬品株も堅調。

 半面、日本紙<3863>、レンゴー<3941>などのパルプ・紙株が軟調。三井倉HD<9302>、日新<9066>などの倉庫運輸関連株も安く、板硝子<5202>、東海カーボン<5301>などのガラス土石株も値を下げた。

 個別では、JDI<6740>、リズム<7769>、ダイヤHD<6699>などが値上がり率上位。半面、技研製<6289>、三光合成<7888>、岩崎通<6704>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社