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国内市況ニュース

日経平均は225円高と大幅に8日続伸、円安進行支えに買い先行―値がさ主力株中心に堅調=6日前場

2023-09-06 11:51:00.0

 6日前場の日経平均株価は前日比225円72銭高の3万3262円48銭と大幅に8営業日続伸。朝方は、買いが先行した。米長期金利の上昇などを背景に5日の米国株式は下落したものの、一方で円が一時1ドル=147円80銭台と今年最安値を付け、円安・ドル高進行が支えとなった。株価指数先物買いを交えて日経平均は上げ幅を広げ、前場中盤には3万3279円00銭(前日比242円24銭高)まで上伸した。直近連騰による短期的な過熱感もあり、戻り売りや利益確定売りに伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く持ち直し、引けにかけて高値圏で推移した。

 なかで、値がさ主力株を中心に堅調となり、指数をけん引した。また、NY原油先物の連騰を好感した石油関連株や、円安を反映した自動車株、米長期金利の上昇を受けた金融セクターなどの上げも目立った。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857>の33円弱を筆頭にファーストリテ<9983>が31円強、東エレク<8035>が20円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、鉱業、輸送用機器、証券商品先物、保険など24業種が値上がりし、海運、倉庫運輸関連、パルプ・紙など9業種が値下がりした。東証プライム銘柄の54.9%が上昇した。

 東証プライムの出来高は7億1556万株、売買代金は1兆8057億円。騰落銘柄数は値上がり1007銘柄、値下がり738銘柄、変わらず89銘柄。

 市場からは「海外株が安く、きょうは一服を想定していたが、思ったより相場は強い。円安効果で業績への期待が高まり、9月配当取りの動きも全体をサポートしている。需給は良好であり、じわじわと上値を試す可能性がある」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。日産自<7201>、トヨタ<7203>、ホンダ<7267>、マツダ<7261>などの輸送用機器株も高い。野村<8604>、大和証G<8601>、SBI<8473>などの証券商品先物株や、MS&AD<8725>、第一生命HD<8750>、T&DHD<8795>などの保険株も値を上げた。出光興産<5019>、ENEOS<5020>、コスモエネH<5021>などの石油石炭製品株も引き締まり、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、三井住友<8316>、みずほ<8411>などの銀行株も買われた。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が軟調。上組<9364>、三菱倉<9301>、三井倉HD<9302>などの倉庫運輸関連株も安い。大王紙<3880>、北越コーポ<3865>などのパルプ・紙株もさえない。

 個別では、星光PMC<4963>(監理)、OKI<6703>、山口FG<8418>などが値上がり率上位。半面、ネクステージ<3186>がストップ安となり、ネットプロテ<7383>、エムアップH<3661>などの下げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社