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国内市況ニュース

日経平均は151円安と続落、米株下落で一時3万2000円割れも下げ渋る=27日前場

2023-09-27 11:52:00.0

 27日前場の日経平均株価は前日比151円34銭安の3万2163円71銭と続落。朝方は、広範囲に売りが先行した。26日の米国株式市場では、長期金利の上昇継続などを背景に主要株価指数が大きく下落。この流れを受け、日経平均は前場の早い段階で3万1960円32銭(前日比354円73銭安)まで下押しした。一巡後は下げ渋り、前場終盤には3万2188円52銭(同126円53銭安)まで引き戻した。ただ、買いは続かず、その後は前引けにかけて一服商状となった。

 日経平均マイナス寄与度では、ファストリテ<9983>の61円を筆頭にダイキン<6367>が11円弱、信越化<4063>が8円弱と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、電気・ガス、海運、ゴム製品、その他製品など24業種が値下がりし、医薬品、石油石炭製品、不動産など9業種が値上がりした。東証プライム銘柄の60.7%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億6035万株、売買代金は1兆6540億円。騰落銘柄数は値上がり629銘柄、値下がり1116銘柄、変わらず91銘柄。

 市場からは「日経平均3万2000円割れで買い戻しや押し目買いを誘ったが、戻りは限定的だ。米長期金利の上昇で米国株のトレンドは下方向にあり、それに逆らうだけの材料はない。当面は、自律反発を交えながら調整が続くとみている」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東電力HD<9501>、関西電力<9503>、北陸電力<9505>などの電気・ガス株が下落。商船三井<9104>、郵船<9101>、川崎汽<9107>などの海運株も安い。ブリヂス<5108>、TOYO<5105>、浜ゴム<5101>などのゴム製品株や、任天堂<7974>、アシックス<7936>、凸版<7911>などのその他製品株も値を下げた。日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>、合同鉄<5410>などの鉄鋼株もさえない。三菱倉<9301>、上組<9364>などの倉庫運輸関連株や、大和証G<8601>、野村<8604>、マネックスG<8698>などの証券商品先物株も売られた。

 半面、第一三共<4568>、エーザイ<4523>などの医薬品株が堅調。出光興産<5019>、ENEOS<5020>などの石油石炭製品株も高い。三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株や、JPX<8697>、クレセゾン<8253>などのその他金融株も引き締まった。

 個別では、楽天銀行<5838>、コナカ<7494>、MSJP<6539>などが値下がり率上位。半面、ハウスコム<3275>、西華産<8061>、トルク<8077>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社