株式講座 上級編
第15章 リコールなど事件の本当の大きさは最初の情報や記事だけではわからない
パロマ、リンナイ、TOTO、さかのぼればソニーのリチウム乾電池、松下のストーブ、三菱自動車のトラックなどリコールはあとを絶ちません。それ以外でもニチロ子会社での冷凍食品の回収など企業収益に悪影響を及ぼす問題はいろいろあります。
しかし、不二家の期限切れ原料使用問題でも分かるとおり、初期段階のニュースではまさか経営陣が入れ替わるだけでなく、山崎製パンに傘下入りし、書き入れ時のバレンタインデー前の1月に発覚してから4月中旬に営業再開するまで3ヶ月という長期間営業不能になるとは予想できなかったと思います。
つまり、バッドニュースがどの程度の規模のものかはにわかには判断できないのです。しかも、こういうパターンはこれこれといったメドはありません。そのたび、そのたびにひとつひとつ判断するしかないと思います。
保有株の保有、売却判断は慎重にする必要があります。判断できずに大損することも、狼狽売りしてあとで後悔することも避けねばなりません。保有株についても買ったらそれであとは株価だけみていればという態度ではなく、日々ちょっとした時間でいいのですから、勉強(情報入手)しておきましょう。
株式講座
第1章 | 第2章 | 第3章 | 第4章 | 第5章 |
第6章 | 第7章 | 第8章 | 第9章 | 第10章 |
第11章 | 第12章 | 第13章 | 第14章 | 第15章 |
第16章 | 第17章 | 第18章 | 第19章 | 第20章 |
第21章 | 第22章 | 第23章 | 第24章 | 第25章 |
第26章 | 第27章 |