投資信託への資金流出入速報(月一回更新)

純資金流入額は1兆5,379億円、過去10年間で最大−2024年4月推計資金流出入

2024-05-08

 ウエルスアドバイザーの独自推計によると、2024年4月の国内公募追加型株式投信(ETF除く)の純資金流出入額は1兆5,379億円の純資金流入となり、11カ月連続の流入超過となった。純資金流入額は4カ月連続で1兆円を超え、過去10年間(120カ月、2014年5月〜2024年4月)では今年2月の1兆4,049億円を超えて最大となった。2023年8月以来8カ月ぶりにウエルスアドバイザーの全10大分類で純資金流入となった。中でも、高水準の純資金流入が継続した国際株式型と、純資金流入額が大幅に増加した国内株式型がけん引役となった。

 ウエルスアドバイザーの大分類別で「国際株式型」は9,528億円の純資金流入となり、46カ月連続の流入超過かつ大分類別でトップとなった。純資金流入額は4カ月ぶりに1兆円に届かなかったが、高水準であることに変わりはない。

 国際株式型をカテゴリー別に見ると、「国際株式・北米(為替ヘッジなし)」が4,414億円の純資金流入となり、7カ月連続で全カテゴリーにおける流入超過額トップ、「国際株式・グローバル・含む日本(為替ヘッジなし)」が2,891億円の純資金流入で第2位となった。

 個別ファンドでは、純資金流入額上位25ファンドのうち17ファンド(前月は19ファンド)を国際株式型が占めた。「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」が1,813億円の純資金流入となり6カ月連続で全ファンド中の流入超過額トップとなった。

 このほかには、「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、「アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信」の『Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型』と『Bコース(為替ヘッジなし)』、「インベスコ 世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)」(愛称:世界のベスト)が前月に続いて個別ファンドの純資金流入額トップ10内となった。

 また、24日に新規設定された「フィデリティ・新興国中小型成長株投信」(愛称:エマージング・ハンター)が840億円の純資金流入で個別全ファンド中第4位、30日設定の「みずほサステナブルファンドシリーズ−LO・サーキュラー・エコノミー」が190億円の純資金流入で同第16位となった。

図表1:大分類別の純資金流出入額

(図表)大分類別の純資金流出入額

※対象は、国内公募追加型株式投信(ETF除く)
2024年4月はウエルスアドバイザー推計値

「国内株式型」の純資金流入額は前月比2.7倍、225連動型ファンドへの流入急増

 「国内株式型」が3,237億円の純資金流入となり、大分類別で5カ月連続の第2位となった。国内株式型をカテゴリー別に見ると、「国内大型グロース」が2,207億円の純資金流入で全カテゴリー中第4位、「国内大型ブレンド」が417億円の純資金流入で同第6位、「国内大型バリュー」が395億円の純資金流入で同第10位となった。

 個別ファンドで見ると、225連動型ファンドへの資金流入が目立った。225連動型ファンド全体の純資金流入額は2,176億円と約350億円であった前月から急増した。個別でも、「日経225ノーロードオープン」が521億円の純資金流入で個別全ファンド中第5位、「eMAXIS Slim国内株式(日経平均)」が193億円の純資金流入で同第15位となった。また、大分類別では「特殊運用型」であるものの、「楽天 日本株4.3倍ブル」が299億円の純資金流入で同8位、「SBI 日本株4.3ブル」が211億円の純資金流入で同13位となった。225連動型及び日本株ブル型2ファンドともに、4月の日経平均株価が前月比▲4.86%と下落する中で、反転を見込んだ資金が流入したと見られる。

※資金流出入の詳細は以下のPDFをご覧ください

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