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プラチナ講演
ピクテ・ジャパン株式会社

金(ゴールド)を投資資産に組み込んで
資産保全の視点を大切にした運用を

  • ピクテ・ジャパン株式会社エグゼクティブ・ディレクター
    運用商品本部 投資戦略部長
    塚本 卓治氏

株が大きく下落した時期のほとんどで金上昇

ピクテ・グループは、1805年にスイスのジュネーブで誕生し、富裕層向けに資産運用や資産管理サービスを提供してきた世界最大級の独立系プライベートバンクを中核としています。210余年において、世界恐慌やリーマン・ショックなど数々の動乱を乗り越えながら、長期目線での分散投資を通じてリターンを獲得し、お客様の財産を守り続けてきた歴史があります。世代を越えたお客様とのお付き合いは、私たちへの信頼の証しです。

いよいよ日本においてもインフレ時代が到来しています。資産保全のためには、ある程度のリスクを取って資産運用を実践していくことが大切です。私たちが長年の経験で培ってきた運用哲学や洞察(インサイト)、運用戦略をご提供することで、日本のお客様の資産運用に貢献したいと願っています。

インフレに負けない資産運用において、代表的な投資対象となるのは株式です。株式は大きなリターンが期待できる一方で、景気変動の影響を受けやすい側面を持ち合わせています。そこで活用いただきたいのが金(ゴールド)です。ピクテ・グループは伝統的に、金や不動産といった実物資産への投資に一日の長があります。

塚本 卓治氏

ピクテ・ジャパン株式会社
エグゼクティブ・ディレクター
運用商品本部 投資戦略部長
塚本 卓治

金(ゴールド)を投資資産に組み入れる利点は大きく2つあります。1つは株式との相関性の低さ。これは経済や金融の情勢が不透明な時期に特に効果を発揮します。例えば、第一次オイルショック以降の約50年において、株価が大きく下落した局面は10回ほどありました。そのうち9回の局面で金価格は上昇し、しかも上昇率が2桁に達することも少なくありません。株式と合わせて投資することで、資産ポートフォリオにおいて安定したリターンが長期的に期待できるのです。

パートナー制の経営形態で長期目線の投資

もう1つが地政学リスクへの対処です。ウクライナや中東での情勢、米国大統領選挙の行方が象徴するように不透明感の強い状況はしばらく続くと考えています。なぜなら米中の覇権争いに加え、先進国での人口減少や政府債務の高まりなど構造的な背景があるだけに、すぐに解消される話ではないからです。「有事の金」が一層、意識されやすくなっています。

そもそも金(ゴールド)は、有史以来、無価値になったことがありません。一方で、世界の通貨は振り返ると価値を失っていく歴史を繰り返しています。特に近代以降はマネーの拡大で景気を下支えし、通貨の価値を自ら低下させています。金利上昇局面でも金価格が上昇していたのは、地政学リスクの恒常化に加え、通貨への信認の低下も背景にあるのかもしれません。今後、欧米で利下げが進めば、金の相対的な価値は高まっていくと考えられます。

ピクテ・グループは一貫して、長期的な成長ストーリーを持つ投資対象も含めた分散投資を徹底しています。例えば、新興国投資においてピクテは世界的なパイオニアであり、1850年には当時新興国だった米国への投資をいち早く始めています。予想収益率の高さから新興国は現在も注力する投資対象です。長期保有に耐えうるという面で公益企業を代表とする資産株に注目し、世界の高配当利回りの公益株に投資する投資信託を提供しているも特徴です。

ピクテ・グループはパートナー制という経営形態をとっています。株式を公開せずに少数のパートナーが共同出資したユニークな体制により、短期的な利益追求に縛られず長期目線での意思決定や投資が可能となります。また、ピクテにとってサステナビリティは経営理念の中核を成すものです。2008年から続けている環境をテーマとする国際写真展「プリピクテ(Prix Pictet)」はいまや世界有数の写真賞になりました。ESGを柱とした投資先企業との建設的会話など、豊かな社会の実現に向けた取り組みを重視しているのも私たちの特色です。

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