日興アセットマネジメントは日本で最も長い歴史を持つ運用会社の1社で、今年65周年を迎えました。株主変遷の中で取り込んだ外資系の文化とスピード感、プロフェッショナリティを重視するグローバル企業のカルチャーは、三井住友トラストグループ傘下の現在に至るまで当社のDNAとして根付いています。
とりわけ10年ほど前からグローバルビジネスが大きく進展し、米国、英国、シンガポールなど11の国・地域で事業を展開しています。各拠点の運用や営業担当などを含む社員はその多くが現地のプロフェッショナルです。30の国・地域から集まる約950名の全社員のうち、40%がノンジャパニーズです。人員構成、組織体制などの点で真のグローバル展開を実現している日本で唯一無二の運用会社といえるでしょう。
日本における強固なビジネス基盤をもとに、海外拠点とも緊密に連携した体制を確立しています。そのため、海外の現地拠点から様々なアイデアやインサイトを得ながらインハウスで独自に商品を開発できる点が大きな強みです。一方、投資家の皆さまに幅広い商品ラインアップを提供するため、外部の運用会社とパートナーシップを組んだ商品開発にも力を入れています。
日興アセットマネジメント株式会社
常務執行役員
リテール事業本部長 兼 機関投資家事業共同本部長
安永 哲次氏
投資家の皆さまが投資対象を検討する際、今や投資先は国内・海外問わず幅広い選択肢があるといえるでしょう。商品を提供する私たち自身が、グローバルな体制とともにビジネスを展開することは必然です。今後も、「日本が本社のグローバルハウス」として、商品力・運用力・サービス力を磨いてまいります。
低金利や物価上昇への備え、将来的な公的年金の給付水準低下の見通しなどから、資産形成の重要性は今後一層増していくと考えます。皆さまの中には、「投資はリスクが伴うから怖い」と感じる方がいるかもしれません。投資の世界では、リスクは「危険」ではなく「価格の振れ幅」を意味します。一般的に、価格の振れ幅が大きい=リスクが大きければ、期待できるリターンも高くなり、反対にリスクが小さければリターンも低くなる傾向にあります。そして「リスクテイク(=投資)は報われる」という考え方が、私たちが大事にしている哲学です。
ただし、リターンを得るためには中長期で投資を継続することが重要です。短期間で値上がりするケースもありますが、それは単に「運がよかった」という可能性もあります。中長期にわたって投資することで、株式の場合であれば、投資先企業が持つ本来の成長を取り込むことが期待できるのです。
そうはいっても、マーケットが日々変動する中で、価格変動に一喜一憂せずに淡々と投資を継続するには準備が大切です。どういった局面で値上がり・値下がりする傾向があるのかという価格変動特性や、自分自身のリスク許容度を理解していないと、値動きの理由がわからずに、投資を止めてしまうことにつながりかねません。だからこそ投資家の皆さまには、まず投資の目的を明らかにして、目標の時期や金額をある程度定め、投資対象となる金融商品の特徴を十分に理解・納得した上で投資していただきたいと考えます。
当社としては、皆さまの多様なニーズにお応えするため、幅広い商品ラインアップを提供すること、そして、中長期投資を継続するために必要な情報を積極的に発信することに努めています。ぜひ、皆さまのポートフォリオや投資スタイルに何が適しているのか、情報を得ていただければと思います。
なお、日興アセットマネジメントは来年9月に社名変更し、「アモーヴァ・アセットマネジメント株式会社」となります。今後も引き続き、進化する投資環境に対応して、革新的な投資ソリューションをご提供してまいります。
※2024年3月末時点
※社員数は、日興アセットマネジメント株式会社、および連結子会社の役社員を含む