絶え間なく変化する経済、社会において、私たちは多くの課題に直面しています。中でも、「少子高齢化による人口減少への対応」と「地球環境との共生」は、人類が今後数百年にわたって解決すべき大きな課題といえます。
私共、マニュライフ・インベストメント・マネジメントは、この2つの課題に対して金融面から取り組み、ソリューションを提供したいと考えています。
1つ目の「少子高齢化」の課題は、子育て支援の充実や働き方改革などの施策が進められていますが、金融面で見ると、2,000兆円を超える個人金融資産や約25兆円の経常収支の黒字などの統計から、超高齢社会に立ち向かいながらも豊かさを維持していくための前提条件はこれ以上ないほど整っていると言えます。
マニュライフ・インベストメント・マネジメント株式会社
代表取締役社長
山本 真一氏
政府は「資産運用立国」の実現に向けてNISA制度の拡充やスチュワードシップ・コードの策定などの施策を講じ、個人金融資産の大半を占める現預金が投資に向かうための仕組み作りを進めています。既に日本経済は長きにわたるデフレ環境を抜け出ており、今後は早期に「インフレ・マインド」への転換を促し、そうしたマインドに即応したソリューションの提供が欠かせないものと思います。
2つ目の課題である「地球環境との共生」についてですが、当社は、ご投資家のために運用面での価値を創出すると同時に世界経済の持続可能な成長の実現に寄与することを目指し、サステナブル投資の考え方を運用手法の一部に組み込んでいます。世界最大級の森林投資の運用者という側面はそうした価値観の現れでもあり、サステナブルな社会への貢献を重視していく姿勢を今後も継続して参ります。
当社はカナダの生命保険会社を中核に添えた総合金融グループであるマニュライフ・ファイナンシャル・コーポレーション(以下、マニュライフFC)に属する運用会社として、豊富な運用資金を背景に、債券や株式などの伝統資産から、森林や農地、インフラ、不動産などのプライベート・アセットまで幅広い運用戦略をご提供しています。
当社は世界20カ国・地域に拠点を持ち、600名を超える運用プロフェッショナルを擁しています。なかでもアジアは10拠点、200名超からなるネットワークを有し、同地域においては世界最大級の充実した運用調査体制を構築しています。
マニュライフFCは1897年に中国へ進出するなど120年以上前から同地域へ進出しており、2023年の中核利益(一時的な要因を除外した会社本来の収益力)に占める日本を含むアジアの比率は約3割と同地域に対するコミットメントは歴史的に強いものとなっています。
また、生命保険会社の自己勘定運用がDNAにある当社は、どの運用手法においても長期投資を志向しています。130年を超える運用の歴史の中で、世界大戦や様々な経済ショックを経験しながらも長期的な視点に立った運用を実践しており、こうした姿勢は当社の大切なカルチャーとして根付いています。
そして、当社は安定した経営基盤をベースとして、新たなチャレンジを続けております。森林投資の分野においてはカーボンクレジットを投資対象とした戦略を提供しているほか、個人向けには「貯蓄から投資」のための第一歩目の商品として、円建ハイブリッド債券に投資する戦略をいち早く立ち上げるなど、個人および機関投資家のお客様の現在のみならず、将来の課題に対してもソリューションを提供できるよう努めております。
こうした当社の特徴や考え方は、皆様の「人生100年時代」の資産形成に真に貢献するものであると自負しています。フォーラム当日は他にも様々な投資のソリューションをご紹介していく予定ですので、ぜひお気軽に足を運んでいただけますと幸いです。
※2024年3月末時点