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国内市況ニュース

日経平均403円安と3日ぶり大幅反落、前週末の米ハイテク株下落が重し―半導体関連など軟調=19日前場

2023-09-19 11:52:00.0

 3連休明け19日前場の日経平均株価は前週末比403円86銭安の3万3129円23銭と3営業日ぶりに大幅反落。朝方は、売りが先行した。18日の米国株式は小幅ながら反発したものの、前週末に米ハイテク株を中心に下落し、重しとなった。現地15日には、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)が主要取引先に最先端半導体向け製造装置の納入延期を要請したと伝えられ、関連銘柄売りにつながった。これを受け、日経平均は下げ幅を広げ、前引け間際には3万3128円86銭(前週末比404円23銭安)まで下押しした。なかで、半導体関連株などが軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の115円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が51円強、ソフバンG<9984>が47円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、精密、電機、サービス、陸運など19業種が値下がりし、海運、鉱業、輸送用機器など14業種が値上がりした。東証プライム銘柄の61.3%が下落した。

 東証プライムの出来高は8億6150万株、売買代金は2兆1250億円。騰落銘柄数は値上がり634銘柄、値下がり1126銘柄、変わらず75銘柄。

 市場からは「TSMCの納入延期要請報道で、値がさハイテク株中心に元気がない。FOMC(米連邦公開市場委員会、19−20日)や日銀金融政策決定会合(21−22日)を控え、売り仕掛けが入りやすい面もある。ただ、日米金融イベントは無難に通過するとみられ、一過性の調整とみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741>、東精密<7729>などの精密株や、スクリン<7735>、ルネサス<6723>、ソニーG<6758>、ニデック<6594>などの電機株が下落。リクルートH<6098>、電通グループ<4324>、オリエンタルランド(OLC)<4661>などのサービス株も安い。京成<9009>、阪急阪神<9042>、近鉄GHD<9041>などの陸運株や、ファストリテ<9983>、イオン<8267>、Jフロント<3086>などの小売株も売られた。トレンド<4704>、ネクソン<3659>、東宝<9602>などの情報通信株も値を下げた。

 半面、郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽<9107>などの海運株が上昇。INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株も高い。ホンダ<7267>、日産自<7201>、トヨタ<7203>などの輸送用機器株や、日本製鉄<5401>、神戸鋼<5406>などの鉄鋼株などの鉄鋼株も買われた。

 個別では、ローツェ<6323>、イビデン<4062>、新日科学<2395>などが値下がり率上位。半面、丸三証<8613>がストップ高カイ気配となり、東洋証<8614>、アイザワ証G<8708>などの上げも目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社