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国内市況ニュース

日経平均は380円高と大幅に3日続伸、円安進行で輸出関連株中心に買い先行=11日前場

2023-04-11 11:47:00.0

 11日前場の日経平均株価は前日比380円20銭高の2万8013円86銭と大幅に3営業日続伸。取引時間中での2万8000円回復は5日(高値2万8133円57銭)以来4営業日ぶり。

 日銀の植田和男総裁が10日夜の就任会見で現状の大規模な金融緩和策について「継続することが適当」と述べ、円安・ドル高が進行。これを受け、輸出関連株中心に買いが先行した。日経平均は、戻り売りに伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く盛り返した。先物にまとまった買い物が入ったこともあり、前場終盤には2万8068円39銭(前日比434円73銭高)まで上昇した。その後は一服商状ながら、前引けにかけて高値水準で推移した。

 日経平均プラス寄与度では、東エレク<8035>の68円強を筆頭にファーストリテ<9983>が53円強、アドバンテスト<6857>が20円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、精密、電機など30業種が値上がりし、空運、水産・農林、医薬品の3業種が値下がりした。東証プライム銘柄の75.4%が上昇した。

 東証プライムの出来高は4億9198万株、売買代金は1兆1803億円。騰落銘柄数は値上がり1385銘柄、値下がり354銘柄、変わらず96銘柄。

 市場からは「植田日銀総裁の緩和維持発言で円安が進み、市場ムードが良くなってきた。ただ、一段高はあくまでも外部環境次第だ。12日には米3月CPI(消費者物価指数)の発表を控えており、まずは無難に通過できるかを見極める必要がある」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、丸紅<8002>、三井物<8031>、住友商<8053>などの卸売株が堅調。テルモ<4543>、HOYA<7741>、ニコン<7731>などの精密株や、TDK<6762>、京セラ<6971>、ファナック<6954>などの電機株も高い。ブリヂス<5108>、TOYO<5105>などのゴム製品株も引き締まった。任天堂<7974>、凸版<7911>、アシックス<7936>などのその他製品株や、SUMCO<3436>、リンナイ<5947>などの金属製品株も値を上げた。川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株も買われた。

 半面、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株がさえない。サカタのタネ<1377>、ホクト<1379>などの水産・農林株や、第一三共<4568>、武田薬<4502>などの医薬品株も安い。

 個別では、SHIFT<3697>、ライフコーポ<8194>、JDI<6740>などが値上がり率上位。半面、HEROZ<4382>、ライク<2462>、IKKHD<2198>などが値下がり率上位。

提供:ウエルスアドバイザー社