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国内市況ニュース

日経平均は252円安と大幅に4日続落、米国株安で売り先行―値がさ主力株中心に軟調=27日前場

2023-06-27 11:48:00.0

 27日前場の日経平均株価は前日比252円11銭安の3万2446円70銭と大幅に4営業日続落。朝方は、26日の米国株安を受け、売りが先行した。日経平均はいったん持ち直したが、買いは続かず、再び軟化。先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時3万2306円99銭(前日比391円82銭安)まで下落した。その後は下げ渋ったが、戻りは限定された。月末に向けた年金のリバランス(資産の再配分)売りが警戒され、重しとなった。なかで、値がさ主力株中心に軟調となり、指数を押し下げた。

 日経平均マイナス寄与度では、アドバンテスト<6857>の38円強を筆頭にファストリテ<9983>が23円強、ソフバンG<9984>が22円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、不動産、医薬品、卸売、精密など23業種が値下がりし、海運、石油石炭製品、空運など10業種が値上がりした。東証プライム銘柄の69.2%が下落した。

 東証プライムの出来高は6億3781万株、売買代金は1兆8196億円。騰落銘柄数は値上がり480銘柄、値下がり1267銘柄、変わらず84銘柄。

 市場からは「リバランス売りへの警戒から利益確定売りを誘っているが、来月上旬にはETF(上場投資信託)の分配金捻出に伴う売りが懸念され、調整継続の可能性が高まっている。米国でもリバランス売りが株価調整につながっており、本格的な調整のきっかけになり得る」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、三井不<8801>、三菱地所<8802>、住友不<8830>などの不動産株が軟調。小野薬<4528>、住友ファーマ<4506>、第一三共<4568>などの医薬品株も安く、丸紅<8002>、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>などの卸売株値を下げた。HOYA<7741>、シチズン時計<7762>、テルモ<4543>などの精密株や、ファナック<6954>、ソニーG<6758>、京セラ<6971>などの電機株も売られた。野村<8604>、SBI<8473>、マネックスG<8698>などの証券商品先物株もさえない。

 半面、川崎汽<9107>、郵船<9101>、商船三井<9104>などの海運株が上昇。出光興産<5019>、コスモエネH<5021>、ENEOS<5020>などの石油石炭製品株も高く、JAL<9201>、ANA<9202>などの空運株も堅調。三菱UFJ<8306>、三井住友<8316>、あおぞら<8304>などの銀行株も引き締まった。

 個別では、そーせい<4565>がストップ安ウリ気配となり、力の源HD<3561>、フェイスNW<3489>などの下げも目立った。半面、ミマキエンジ<6638>、JSR<4185>(監理)、人夢技術G<9248>などが値上がり率上位。

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