ウエルスアドバイザーYouTubeチャンネル かんたんファンド検索 詳細条件でファンドを検索 ファンドの見直し

国内市況ニュース

日経平均は259円安と大幅反落、1カ月ぶり3万2000円割れ―値がさハイテク株中心に軟調=12日後場

2023-07-12 15:17:00.0

 12日後場の日経平均株価は前日比259円64銭安の3万1943円93銭と大幅反落。心理的なフシ目となる3万2000円割れは6月8日(終値3万1641円27銭)以来1カ月ぶり。

 朝方は、11日の欧米株高を受け、日経平均は寄り付き直後に3万2312円03銭(前日比108円46銭高)まで値を上げた。ただ、1ドル=139円台(前日の東京時間終値は140円53−54銭)への円高・ドル安進行が重しとなり、下げに転じた。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、前場中盤には3万1791円71銭(同411円86銭安)まで下落した。一巡後は、円高一服もあって後場序盤にかけて下げ渋ったが、買いは続かず、終盤に向けて上値の重い動きとなった。日本時間12日午後9時30分の米6月CPI(消費者物価指数)発表を前に、手控え気分が強まった。なかで、値がさハイテク株中心に軟調となり、指数を圧迫した。

 日経平均マイナス寄与度では、東エレク<8035>の68円強を筆頭にアドバンテスト<6857>が35円弱、エーザイ<4523>が12円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、卸売、医薬品、電機、機械など26業種が値下がりし、鉱業、銀行、水産・農林など7業種が値上がりした。東証プライム銘柄の71.5%が下落した。

 東証プライムの出来高は13億2486万株、売買代金は3兆3989億円。騰落銘柄数は値上がり464銘柄、値下がり1313銘柄、変わらず58銘柄。

 業種別では、丸紅<8002>、三井物産<8031>、三菱商<8058>、伊藤忠<8001>などの卸売株が軟調。第一三共<4568>、武田薬<4502>、アステラス薬<4503>などの医薬品株も安い。ファナック<6954>、ソニーG<6758>、スクリン<7735>、TDK<6762>などの電機株や、ダイキン<6367>、クボタ<6326>、SMC<6273>などの機械株も売られた。第一生命HD<8750>、東京海上<8766>、T&DHD<8795>などの保険株や、リクルートH<6098>、エムスリー<2413>、セコム<9735>などのサービス株も値を下げた。

 半面、INPEX<1605>、石油資源<1662>などの鉱業株が堅調。三井住友<8316>、三菱UFJ<8306>、りそなHD<8308>、みずほ<8411>などの銀行株も買われた。ニッスイ<1332>、マルハニチロ<1333>などの水産・農林株も高い。ローソン<2651>がストップ高となり、7&iHD<3382>、ニトリHD<9843>などの小売株も値を上げた。

 個別では、ローツェ<6323>、ハニーズHD<2792>、そーせい<4565>などが値下がり率上位。半面、タマホーム<1419>、アトラエ<6194>、ZHD<4689>などの上げが目立った。

提供:ウエルスアドバイザー社